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そんなことをされて、我慢できるわけがない。煽られるがままに室内着と下着を彼の足から引き抜く。それから隠し持ってきていたコンドームの存在を思い出し、ポケットからそれをふたつ取り出した。エッチは無理かなぁって思ってたけど、持ってきてよかった。
「はじめっからヤる気だったんじゃん!」と言いたげな夜壱くんは、それでも期待しきっているようだった。紅潮した顔で僕の手の動きを目で追ってくる。
そんな風に夜壱くんに見つめられながら、僕はコンドームの封を開け、それを彼の屹立へ被せた。「なんで俺???」とぽかんとする夜壱くんに「布団が汚れないように」と教えてあげる。そのまま射精してしまったら後片付けが大変だもん。
続けて、僕も自分自身へコンドームを装着した。潤滑油が指に付いたので、彼の孔をそれで解そうとしてあげたら……彼は「いらない」と小さく首を振った。
でも、解さないと痛いよ? そう心配したけれど、彼は小さな声で「だいじょうぶ」と答える。
「もう解してきたから……そのままいれて……」
思わず、「は?」と声が出そうになった。
それってつまり……
「夜壱くんも、はじめっからヤる気だったんじゃん」
そういうことだ。図星をつかれたのか、夜壱くんは真っ赤な顔をぷいっと逸らしながら、「はやく」と催促してくる。その姿が可愛くて可愛くて、我慢の限界だった。
窄まりに先端を当て、肉壁を押し広げながら押し込んでいく。夜壱くんは唇をぎゅうっと噛んでいて、やっとすべてが収まると今度は大きく息を吐いた。
大丈夫? 小声でそう尋ねると、彼は小さく頷いた。
声、我慢してね。そう言って、腰をゆっくり動かしていく。ぬぷぬぷと引き抜き、ぱちゅんっと奥を突くと、夜壱くんは掠れた声を必死に抑えた。
「っ……~~!!」
肌がぶつかり合う音も、いやらしい水気を含んだ音も、よく聞こえる。
今、ここのカーテンが開けられたら大変だね。そう耳元で囁くと、ナカがぎゅうっと締まった気がした。
いやだ、だめ、見られたくない! そう泣きそうな表情で訴えてきたけれど、お構いなしにナカを擦り上げる。夜壱くんは僕の背に腕を回し、必死にしがみついていた。狭くて身体を動かすのは不自由だったが、密着した身体がより興奮を高め、あっという間に僕らを追い立てていく。
腰を上手に動かし、彼の気持ちいいところを何度も擦る。
何度も、何度も、何度も……ーー
「っ……ぅ、ぁッ」
小さな呻き声と共に、背に爪が立てられる。ガリッ……と引っかかれる痛みを感じ、彼がイキそうなのだと察した。「イっていいよ、ほら」そう促すと、彼のナカがきゅうっと僕を締め付け、がくがくと震えだす。
「ィ、っ……ぁぁぁ!!!」
「……くっ……」
びくん、と大きく夜壱くんの身体が跳ねあがり、コンドームの中に精が放たれた。彼の締め付けに、僕も同時に頂点へ導かれる。互いに声を押し殺し、どくどくとそれを放った。
はー、はー、と熱い息がその密室空間に充満し、汗がぽたりと垂れていく。夜壱くんの下半身へ目を向けると、たっぷりと白濁液の入ったコンドームが中心で揺れていて。「いっぱい出たね」なんて言いながらそれを突いたら、彼は恥ずかしそうに「センパイの馬鹿……」と顔を真っ赤に染めていた。
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