妖精になった俺

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 まだ飛び方に馴れず、時々建物の壁にぶつかる、少年。 「オトモダチ…………。友達……。仲間? 仲間50人と……。星100万個……。星ってことはあの星か?」  レオンはざっくりし過ぎのキーワードを考えて進む。街をひたすらまっすぐ行くと、すれ違った老人が……、 「おめぇさん、ワシの予想じゃが、降りる下車駅を間違えたのではないか?」  どうやら、知っていそうだ。けれども、別ターミナルへの移動に関する発言は禁句。  声に出せば、即あの世行き。俺は、まだ不完全な脳内転送を使おうとしたが、老人が人差し指で口もとを押さえる。 「全てお見通しじゃ、おめぇさんからだと危ないが、ワシからなら問題ない。送るからちぃと待ってくれい」  そう言って、レオンの目と視線を合わせた。1分後、何かが頭の中で再生。 (おめぇさんがやりたいのは、このことじゃろ? 説明するから、静かになぁ?)  声の主は、目の前の老人。だが、口は動いていなかった。 (はいそういうことです。その前に”星”についてお願いします) (そやな、では。星というのは………) 【星というのは貢献度の数、依頼をクリアすれば、1つ手に入る……】 (頑張んさい、少年よ)
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