こんな話を読んだ

その１７

　ある男性、友人に相談する。同じアパートの住人が出す騒音にうんざりしていると。以前も同じようなさわぎがあったのだが、そのときはその住人が自殺して解決した。それでひと安心したと思ったら、その部屋に新しい住人の女性が引っ越してきて下手なピアノを弾きはじめたのだ。
　男性は管理人へ苦情を言うが、相手にされない。どうやら、管理人とその騒音を出す女性は恋仲になっているようだ。男性はなんとかして解決を図る。管理人を殺し、その女性も自殺に見せかけて殺害した。殺しのことは伏せて友人へ「静かになった。しかし、いつまた新たなやつが引っ越してくるかわからない」と電話をする。すると、友人は言うのだった。「また引っ越してきても大丈夫だろう。きっとそいつも自殺するさ」

　この話はわかりにくかったです。三人称で書かれているのですが、視点が男性視点だったり、管理人視点だったり、挙句の果てにおちでいきなり友人の視点になるので混乱しました。友人が男性の殺しについて見抜いている理由もなぞのままでしたし、うまく話を作るのはむずかしいです。