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「盛大に誤解している。否、ちょっと当たってるけど…」
「説明してみ」
何故か照れ臭げな一也に失笑する。
「久~しぶりに、恋……に近い感情。エモいって思える奴に会えたの。でも、ソウと取り合ってない。そして、その女の子には相手にもしても貰えなかったの」
「珍しいね。たいていの女子は、一也の誘いを断らないのに?」
「相手が、従兄のユキだったんだ」
「あぁ。あの妖精みたいなイケメンか。せめて、ソウだったら母性本能で女心をくすぐれば、勝てたかも知れないけど、相手が悪いわ」
「……だからさ。麗、俺の事、慰めて」
私は苦笑いで、隣に座るカズヤの頭を撫でてあげた。
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