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対戦相手 体育教師
「ダリアちゃん。大富豪さんと昨日は何かあったんかいな?」
昨晩、彼氏の姉と名乗るウサビーが私の快楽の探求を邪魔してきた。しかし夢から目覚め≪現実≫へと戻る瞬間、まるで自分も私と同じかのようなことをほのめかしてきた。毎晩通り、意識だけを並行世界ジパングへと移動し、赤いブルマに体操着姿ダリアを操る。そしたらいきなり目の前にウサビーがいたのだ。しかしウサビーは前回の大富豪を蹴り飛ばしたことを覚えていない。つまり私と同じ、≪現実≫から意識のみで移動してきた者に操られていない状態ということだ。
「いえ、大富豪さんはお身体を悪くしていたみたいでマッサージをしてあげたんですよ」
「そうなんか? けっこーーダリアちゃんに謝ってきたみたいやけど」
「それより、先輩はいいんですか? 放課後からバイトかボランティアがあったんでしょ? 孤児院や老人ホームに行って手品や演劇を見せてあげないと」
彼氏はまだ顔を知らないが、K等部2年生ウサビーについて他の2年制からどういう人間像かリサーチした。バニーガールのコスプレをして孤児院や老人ホームを巡回して手品や人形劇などのショーをボランティアとしえやっているらしい。
「バイトやあらへんよ。ワイは子供たちやおじいさん、おばぁさんの喜ぶ顔が見たいだけなんや。時たま、意識を失って森とか公園とかにおって大概、ポリさんに起こされるんや。変な男ども襲われかけていたんやてさ。ホンマ世の中物騒やで。ダリアちゃんも気をつけや。弟が心配しとったけん」
凌辱という快楽を探求する私がダリアを使って野獣の男ども火中に飛び込んでいくに決まっているだろう。
私とウサビー先輩が話していると、体育教師が近づいてた。そうだ。私たちはK等部校舎体育館裏にいる。この体育教師はダリアのクラブの顧問らしい。
ボディビルダーかというようなマッチョすぎる体育教師。私の容姿をいやらし視線で堪能する。
「小声(ダリアちゃん。あの教師はね。ダリアちゃんと弟が恋仲であることを快くは思っていないんやで……。いっつもダリアちゃんの胸やお尻、足とかをずっと顎をのばして眺めてるんや。早くどっかに行こうや)」
「先輩。ちょっと待ってくださいね……。先生? なんですか?」
「ダリアくん。次の県大会に向けて個人レッスンをしたいんだ。1年生にして我が部のエースは君だ。私なりに即戦力として評価していんだよ。でへへっへへ……」
寝取られには持ってこうだ!!! 待ってました!!!! 異性ダリアになってきてついにそれっぽい展開じゃないか!!!! 今度こそ本番だ。しかしウサビー先輩が邪魔だな。できれば、ウサビー先輩を追い払ってこの筋肉質の体育教師とくんずほぐれつを……。
すると、いきなりウサビー先輩が頭を抱え込みしゃがみ込む。体調を悪くしたのか? さすがに淫乱プレイはあとにして保健室へと先生と一緒に搬送するか。あれ? 立ち上がった。
「先生~~~♪ ワイも個人レッスンに混ぜて欲しい~~♪」
「……先輩?」
「……ウサビー?」
私と先生はあまりにもの先輩の豹変ぶりに驚いた。恐らく、私と同じ≪現実≫より意識のみで移動し、ウサビー先輩を操る者だ。恐らく変態。
「小声(もしかして助けてくれた先輩ですか?)」
「小声(もっちもろちん!! 恥ずかしめられたい方のウサビーですわ♪)」
何て奇遇!!! これだったら3P、3P、3P♪ 夢の3Pが経験できちゃう♪
「いや、ウサビー。お前にはボランティア活動があるだろう? お前の手品、演劇を待ち望んでいる子供たち、老人たちはどうするんだ?」
「ワイは先生の肉体美を待ち望んでいるんやで~~~♪」
体育教師を左右から先輩と私は抱擁する。胸や臀部を押し付けて体育教師は高笑いをする。
「仕方がないな~~。さ~~、体育館の倉庫でレッスンといくか~~」
体育館の裏口から先輩と私と先生は入る。無人の体育倉庫。そこにはマットがあり、そこで先輩はしゃがみこみ、先生の下半身にある巨塔を銜え込む。私は先生の大きな口を強奪する。先生は私の舌をそれは御馳走を得たかのように味わう。
「先生の巨艦が大きいやん……。早くワイのここに突貫してほしいやん♪」
「こらこら、ウサビー。あとでだぞ♪ ダリア、お前の舌がこんなに甘いなんて先生嬉しいぞ♪」
「先生~~♪ ん……ふ……ふん…食べられてる~~」
先生の大きな手が私の胸を制覇する。乳房という頂きは先生の指先によって
踏破されて弄り回す。先生の舌と私の舌に唾液の糸で繋がっている。ああ……私はダリアを通して寝取られるのだ。しかも彼氏の姉ウサビーすらも私と同じ淫乱な欲求を持つ≪現代≫の意思によって思いのままだ。先生は片手でウサビー先輩の胸へと侵攻をかける。既に先輩の胸部全範囲が先生の片手の勢力圏である。先輩は立ち上がる。先生の耳を舐めている。先生は先輩の股間部を指先で撫でまわす。
「アカンて……ほんま、アカンて……」
「先生……私も欲しい……」
「仕方がないな♪」
先生は私の股間部まで指刺激する。私と先輩は頬を紅潮させて喘ぎまくる。
「2人とも先生の側室にしてやろう。この国では合意があれば、側室は可能なんだぞ♪」
「ええやん♪ ワイ、先生の肉奴隷になる♪」
「先輩だけ、ズルイ♪ 私も……」
先生は平等に先輩と私を堪能する。ああ、もうすぐで先輩を操る意思と私は同性の巨塔が侵入してきて快楽を貪られるのだ。
その時だった。
体育館倉庫に誰かが入ってくる。
「先生の側室はオイラがなるさぁああ!!! お姉ちゃんやダリアのものはさせないさぁあああ!!!!」
K等部女子の制服を着た金髪の少女が体育館の倉庫に突撃してきたのだ。私も知らない。しかし先輩は知っているみたいだ。
先生もプレイを急遽中段した。
「お前は誰だ? 私は貴様を知らないぞ!!」
「お、お前……いや、女の子の声になっているからそんなわけはないけど、確かお前の部屋には女子のブリーツスカートとブレザーがあったわな……。しかし雰囲気はあいつと似ている……」
その時、いきなり先輩は卒倒する。そして先ほどと同じように急に眼が覚める。
「あれ? ワイは……何をしていたんや? 何でバニースーツの胸あたりが露わになってるんや!!! ダリア!!! お前もやで!!!」
状況がつかめない。しかし、私の夢がここで覚めることに感づいた。最後、ダリアの視界に移ったのは目の前の金髪の少女がだんだん、男になっていくのだ。そして男になり、男は先輩と同じようにいきなり目をパチクリしだした。
「姉貴? あれ? ダリア? どうしたさー? 何でオイラ、宝物にしているダリアの女子の制服を着ているんだ? どういことさ~~?」
「キンパチ!!! お姉ちゃんはあんたが女装趣味あるなんてショックやで!!! あんたは女装に興味をもったら肉体が女の子になりやすいっちゅう1000億人に1人とかいう割合の不治の病にかかっているんやから!!!」
土壇場で凄いことが分かった。目前にいる。先ほど金髪少女だったのは、ウサビー先輩の弟であり、ダリアの彼氏キンパチ。そして恐らくだが、キンパチも先輩と私と同じ≪現代≫から快楽をもとめて並行世界ジパングへとやってきたド変態の同性の意識である。
私の夢はそこで覚めたのだ。
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