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対戦相手 電車内の男性
私はダリア。
この姿を得て、冒険している。
ここが私が生きている≪現代≫と似ているかもしれないけれど、ピンク髪で碧眼の少女なんて普通はいない。
赤いブルマ、体操着。
それが私の服装。
私がこの少女ダリアの肉体を借りることができるんは、不思議だ。
ここは恐らく日本と似ている島国であり、ただしジパングという国だ。
とにかく「学校K等部1年生」。私はこのK等部というのがどういう年齢を表すかをしっている。
しかし驚いたことに≪現代≫とは年齢の感覚が違うのだ。
≪現代≫とジパングの年齢間隔にどういう開きがあるのかは分からない。
ハッキリしていることは私はダリア。本来の人格はない。
≪現代≫の私が眠った時にこのジパングにアクセスすることができるのだ。
学校近くにある電車の中。
混雑していない。
電車の中でスーツ姿の男性がいた。
私の服装で少し驚いている。
それはそうだ。
私の姿は赤いブルマの体操着だからだ。
電車のある車両でこの男性と2人っきり。
夢の中で異性ダリアになった私は、望むのは……。
異性ゆえにできることだ。
私は座席から立ち上がり、わざと男性の隣へと座る。
男性はビックリする。
中年だろう。
≪現代≫ではできないシチエーションだ。
私は異性ダリアに成りきっている。
ダリアとなった私は寝たふりをする。
私の演技の寝息に男が反応する。
男はその大きな掌で私の片側の胸を掴む。鷲掴みというのだろう。
私にとって、それは狙い目だ。
「ふぅ……う……んふ……」
男はもう一方の片手で私の胸を猛禽類のように掴む。
「K等生の胸って、そこそこあるんだな……」
男はとにかく私の胸を揉む。体操着の布地の感触を楽しんでいるのだろう。
男は汚い舌で私の唇を嘗め回す。
「ふぁ……はぁ……あ……」
臭い口臭が私の鼻を脅かす。両胸を愛撫する男性。
異性ダリアには悪いことをしている。彼女は≪現代≫の私が操っているのだ。
私はわざと舌を出し、接吻を要求する。それは寝たふりで。
男はそれにまんまと引っかかる。ダリアの小さく開かれた唇は簡単に奪われてしまった。男の舌がダリアの舌を絡めとる。
私はそれが幸せだ。男が私の操るダリアの舌を弄ぶ。ハニートラップにまんまと引っかかり、ディープキスの猛攻を打ちかます。
ダリアはK等生で県大会に出れるくらいの期待のエースだ。男はダリアの赤いブルマの尻を撫ぜる。
くすぐったいのだが、それが心地いい。私は異性ダリアの肉体を得た。ダリアは頬を朱に染める。
「はぁ……ああ……」
それが難しく言えば、嬌声というのであろう。
男はダリアを押し倒す。ダリアの両目はとろんっとなっている。私自身、同性の男性に襲われるがこんなに気持ちいいとは知らなかった。
男はダリアのブルマの中に手を突っ込む。そしてダリアの秘部を指で指圧する。
「ふぁ………はぁ…ふぅわ……」
全身をかけめぐる快楽。ダリアは吐息をしながら身悶える。男はそれを見逃さない。胸も掌で覆い隠し、ダリアの抵抗力を弱らせていく。
私はダリアを通して異性の楽しみを知る。
「可愛いね……君……。そうだ……。これから電車を降りて私の家にでも……」
その時だった。
この車両の連結箇所の戸が開き、車掌が入ってきた。慌てて男は取りやめる。
私は男性にダリアを通してこの後の続きを期待したというのに。
そこで私は目が覚める。
そこは私が独身生活をおくる≪現代≫のアパートの寝室だった。
恐らく異性ダリアは自分がそれまで何をされたか気づかず、電車内で驚いているだろう。
また、私が仕事が終わって眠りにつくとき、私の意識は並行世界ジパングへと移動し、K等部1年生の体育系少女ダリアを操る。次はダリアを操ってどこに行こうかな♪ ダリアの性感帯は私を気持ちよくしてくれるからだ。
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