対戦相手 電車内の男性

1/1
前へ
/18ページ
次へ

対戦相手 電車内の男性

263beebf-1386-471c-957b-62b0c055f1c4 私はダリア。  この姿を得て、冒険している。  ここが私が生きている≪現代≫と似ているかもしれないけれど、ピンク髪で碧眼の少女なんて普通はいない。  赤いブルマ、体操着。  それが私の服装。  私がこの少女ダリアの肉体を借りることができるんは、不思議だ。  ここは恐らく日本と似ている島国であり、ただしジパングという国だ。  とにかく「学校K等部1年生」。私はこのK等部というのがどういう年齢を表すかをしっている。  しかし驚いたことに≪現代≫とは年齢の感覚が違うのだ。  ≪現代≫とジパングの年齢間隔にどういう開きがあるのかは分からない。  ハッキリしていることは私はダリア。本来の人格はない。  ≪現代≫の私が眠った時にこのジパングにアクセスすることができるのだ。  学校近くにある電車の中。  混雑していない。  電車の中でスーツ姿の男性がいた。  私の服装で少し驚いている。  それはそうだ。  私の姿は赤いブルマの体操着だからだ。  電車のある車両でこの男性と2人っきり。  夢の中で異性ダリアになった私は、望むのは……。  異性ゆえにできることだ。  私は座席から立ち上がり、わざと男性の隣へと座る。  男性はビックリする。  中年だろう。  ≪現代≫ではできないシチエーションだ。  私は異性ダリアに成りきっている。  ダリアとなった私は寝たふりをする。  私の演技の寝息に男が反応する。  男はその大きな掌で私の片側の胸を掴む。鷲掴みというのだろう。  私にとって、それは狙い目だ。 「ふぅ……う……んふ……」  男はもう一方の片手で私の胸を猛禽類のように掴む。 「K等生の胸って、そこそこあるんだな……」  男はとにかく私の胸を揉む。体操着の布地の感触を楽しんでいるのだろう。  男は汚い舌で私の唇を嘗め回す。 「ふぁ……はぁ……あ……」  臭い口臭が私の鼻を脅かす。両胸を愛撫する男性。  異性ダリアには悪いことをしている。彼女は≪現代≫の私が操っているのだ。  私はわざと舌を出し、接吻を要求する。それは寝たふりで。  男はそれにまんまと引っかかる。ダリアの小さく開かれた唇は簡単に奪われてしまった。男の舌がダリアの舌を絡めとる。  私はそれが幸せだ。男が私の操るダリアの舌を弄ぶ。ハニートラップにまんまと引っかかり、ディープキスの猛攻を打ちかます。  ダリアはK等生で県大会に出れるくらいの期待のエースだ。男はダリアの赤いブルマの尻を撫ぜる。  くすぐったいのだが、それが心地いい。私は異性ダリアの肉体を得た。ダリアは頬を朱に染める。 「はぁ……ああ……」  それが難しく言えば、嬌声というのであろう。  男はダリアを押し倒す。ダリアの両目はとろんっとなっている。私自身、同性の男性に襲われるがこんなに気持ちいいとは知らなかった。  男はダリアのブルマの中に手を突っ込む。そしてダリアの秘部を指で指圧する。 「ふぁ………はぁ…ふぅわ……」  全身をかけめぐる快楽。ダリアは吐息をしながら身悶える。男はそれを見逃さない。胸も掌で覆い隠し、ダリアの抵抗力を弱らせていく。  私はダリアを通して異性の楽しみを知る。 「可愛いね……君……。そうだ……。これから電車を降りて私の家にでも……」  その時だった。  この車両の連結箇所の戸が開き、車掌が入ってきた。慌てて男は取りやめる。  私は男性にダリアを通してこの後の続きを期待したというのに。  そこで私は目が覚める。  そこは私が独身生活をおくる≪現代≫のアパートの寝室だった。  恐らく異性ダリアは自分がそれまで何をされたか気づかず、電車内で驚いているだろう。  また、私が仕事が終わって眠りにつくとき、私の意識は並行世界ジパングへと移動し、K等部1年生の体育系少女ダリアを操る。次はダリアを操ってどこに行こうかな♪ ダリアの性感帯は私を気持ちよくしてくれるからだ。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加