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8話 裁判へ
さてと俺は、槍をサッと布で拭き文字通り死に体になった少女の体を担ぎこの牢から出る。
この牢は、特殊だ。
世界中何処を見渡してもこいつ以上に脱出が難しくそして絶望を味わう牢は、ないだろう。
タルタロスそれがこの牢の名称だ。
この旧時代の遺物の能力は、3つ。
一つ牢屋に入った生物は、”囚人”とタルタロスに認識される。
二つ”囚人”と認識された物が牢出た場合どこにいても一時間後に一時間前に戻される。
三つ”囚人”が生命活動が維持出来ないとタルタロスに判断された時に対象は”囚人”では、無くなる。
つまり牢に入れられた=死刑に近い。
しかしたまに脱出できる能力を持つ者が牢に入る事がある。上の奴らが考えなしに入れるからだ。
今回は、そういうケースだった。
血が床に飛び散っていた血が彼女に集まっていく。
身体検査は、寝ている間に体中隅々までしたし血液も採血した。
しかし血液検査で採血した血が注射器の細い管を通って彼女の体に帰っていった。
そういう能力なんだろう。
だからそろそろ
「ガハッ」
カラスは、目覚めて大きく息を何度か吸ってからおもむろに腕を振りかぶって俺を殴った。
「痛いじゃないか」
「こっちのほうが痛かったし怖かったっての!」
「まぁ生きてるんだ良いだろ?次いでに聞いていいか自分の能力何処まで詳細に知ってる?」
「血を操れるくらいしか知らないが?」
「そうか」
まだ教えないほうがいいな、、、
「じゃいくか裁判」
「えっ、、、」
「裁判」
「マジ?」
「マジ!」
「死刑とか、、、」
「あるかもなー」
「嫌なんだけど」
「余罪いっぱいあるしなまぁ償い方は、色々あるだろ」
「そっか、、、じゃいくか裁判」
俺は、彼女を背負いながら裁判所に向かった。
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