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1話 光あるとこにまた闇もある
大きな街の近くには、スラムがある。
そのスラム街のひとつの月光と街の灯が刺す廃墟が今回の待ち合わせ場所だった。
家に帰ったら何しよう?
まぁ道具の手入れとこの国から出る準備かなー
そう考えてると一人の男が歩いて来た。
「今日の駄賃だ。お嬢ちゃん」
私は、目の前にいる気味の悪い笑みを浮かべた男から50000キッドをもらう。
これで1週間は、困らないだろう。
けどこの値段足元見られてるなー。
「ところでお嬢ちゃんこの後暇かい?一緒にあそこに行こうぜ。金は、たんまり払うからよ」
そう言って男が指さしていたのは、きらびやかな街のホテルである。
「私は、まだ自分の体を売るつもりは、ないので」
そう言って私は、足早にその場から去ろうとする。
「ちょっと待てよ!1,000,000キッドはやるよ!頼むヤラせてくれ。お前みたいな若くて綺麗な子、店にはいないんだよ」
1,000,000キッドだと、、、私が半年ぐらい節約すれば過ごせるくらいの大金だ!、、、どうしよう仕事道具も整備しないとだしそろそろ国も移動しないとだし、、、
足を止め振り返る。
「500,000キッド、、、本番以外なら、、、」
「ありがとう。じゃ行こうかお嬢ちゃん」
そう言って私と気持ち悪い男は、宿屋に向かって歩きはじめた。
この国は、汚く、そして美しいくそだめのようなスラムもあれば綺羅びやかなマンションが立て並ぶとこもある。
結構技術も進んでてホバーボードに高周波ブレード他にも色々売ってたし面白いとこだったな。またこっそり帰って来たいな。
宿屋に着きチェックメイトを済ませる。
宿屋の店長は、なにかを察しって嫌な顔をしていたが通してくれた。
仕事の汗を少し落としたいと言ってシャワー室に入る。
あーあ私がもっとお金を持っていて大切な人がいて友達がいて恋人がいてちゃんとした家族のもとに生まれていればこんなことにはならなかったのかな?
いつも無駄だとわかっていながら繰り返す思考をいつものように繰り返す。
一糸まとわぬ姿で男の居るベットルームに入る。
男は、すでに服を脱ぎ私を待っていた。
「さっ初めてくれお嬢ちゃん」
「はいわかりました、、、っと言うとでも思ったのか?」
背に隠したナイフをいきよいよく取り出し男の首元の声帯を切りつける。
男は、何が起こったかわからず声も上げれずまま血の海へと沈んでいった。
「さてっと朝までは、宿屋の人も気を利かせて来ないだろうしシャワー浴びて血落としてから漁って逃げるか」
私は、ルンルンと風呂に向かう血を洗い流し鼻歌を歌いながら湯船に浸かる。
それにしても傭兵業と暗殺を生業としている私によく警戒もしなずに頼んだな。相当溜まっていたのか?まぁいっか。
風呂から出てそして短い白にも似た銀の髪をドライヤーで乾かす。
新しい服に着替え男の荷物を漁っているとこのホテルの一室の扉の向こうから気配を感じた。
あーやっちゃったそういえばいつもいるスラムの汚い宿屋じゃないんだから監視カメラくらいあるか。
そんなことを考えていると扉を強く叩き警告をしてきた。
「私は、カルフテ軍警備隊の者だ。投降すれば命だけは、助けてやる!武器を捨て両手を後ろに組み床に伏せろ!」
ここは、地上から約三十メートルの宿屋だ。
只人ならばそんなとこから落ちたら一溜りもないだろう。
「やなこった」
私は、そういいホテルの窓を突き破り夜の街の光へと駆け落ちた。
落ちる間死が近づくのを感じた脳が世界をとてもゆっくりにする普通ならすぐに地面とこんにちはだろうがそんなことにはならない。
加速(アクセラレート)心の中で唱える。
これは、昔今さっきみたいに殺してあのときは、どうだっけ12歳くらいだったっけ?ロリコン野郎に犯されかけた時に手に入れた金で手に入れた能力だ。
価格は、5,000,000キッド比較的に他の能力よりも安く持ってる人も多いし拡張しやすい。
効果は、発動者の加速。
制限付きで今は、何も拡張してないから5倍くらいだった気がする。
脳内処理速度を加速そして神経系の伝達も加速する
今の私だと3倍が限界それ以上だと脳も神経も焼ききれる。それ以上出すには、身体強化(グロウ)をかって強くしないと。
けど一つだけ5倍にできるものがある。
アドレナリン分泌加速(アクセラレート)。
すべてが遅く見える。
脳が冴え渡り思考がクリアになる。
通行人も夜遅くなのにちらほらと見えるくらいには、歩いている
よくよく見て見ると警備隊の奴らが4人軍用車両の周りにたむろっていた。
今さっき部屋に来たのが2人ここに4人随分人が多いな。
けど今の私なら宿屋の外壁に高周波ブレードを突き立て落下の速度を軽減する。
ブレードと壁がものすごい轟音をたてる。
通行人も警備隊も上を見上げる。
だよねー
それに目もくれず私は、次に宿屋の壁を思いっきり蹴り背中に背負っていたホバーボードに乗りそのまま宿屋の向かいにあった店の屋根に飛び乗った。
「じゃーね!」
そう言って私は、この街の一角をあとにしてスラム街へと逃げる。
科学というものが進化し続ければどんなことまで可能になるのだろう。
例えば人の体内にエネルギーを作る機構を組み込んでそれを手の平にある変換機構を使って炎を出したり。例えばナノマシン血流に流し込み脳に埋め込んだチップで血流を自ら操ったり。体の全ての機能を自ら操れるようにして私みたいに使ったり。
あといろんな動物の身体能力を上げるために人と動物のハイブリットを作ったりとか。
けど昔戦争が起きて多くの技術がなくなった。
けど人と動物の混血は、今でも一定数いるし昔作られたものがなくなったりするものじゃない。
今もだんだん昔に科学力が近づいているらしいけどあと二千年以上かかるらしい。
今では、昔は、発達してなかった蒸気機関が発達した国もあるらしい。
屋根を通ってスラムにつく。
明日には、私の位置をすぐに特定されるだろう。スラムにある寝床につく。
やっぱりこの能力5分使うだけでもきついな。
頭がガンガンと長時間水を飲まず夏に歩いたときみたいなそんな頭の痛さだ。もう寝よう。
明日には、もうここを出なきゃ。
今までは、このスラムにいた。マフィアが守ってくれたから人を殺めても咎められなかったが今回は、その後ろ盾の部下を殺している。
そう簡単にここから逃してくれる気もしないが。
明日になればなるようになるさ。
そう思いスッと夢の中に入っていった。
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