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2話 夜明けと喧騒
寝床とは、言ったものの誰も通らない裏道に薄汚れた布で屋根を作ったり中が見えないように布を垂らしてみたりしたものだが。
そんな寝床ですやすやと寝ていると何人かの足音が聞こえる。
前述したとおりここは、誰も通らない裏道なのだ。
通らない理由は、2つ。
一つは、スラムの街の中心に近いところにあるからということ。
スラムの中心に近づくほど危険なのだ。
警察などに頼ろうとしてもいないしそしてなにより大概のことはしてもバレないのだ。
例えば物を盗んでも例えば人を殺しても。
そして2つ目の理由は、私が自分の家もとい寝床の近辺に多くのトラップを仕掛けているからだ。
人の命までは、奪わない。いや幼い子どもがひっかかったら多分死ぬがその程度だ。
そんなトラップを仕掛けいる。
しかし困ったここまで近くに来ているということは、必ず1つや2つ食らっているはずだがまず足音が健康的でダメージを負った人の足音では無い。
ダメージを負ったいない。
つまり大分強い。
それが数人もいるんだ。
私でもたまに引っかかって悶絶しているというのにそれをものともしないなんて逃げなきゃ。
かばんを持ちブレードを持ちそしてお気に入りで相棒のホバーボードに乗って逃げ出した。
逃げる先は、もちろんスラムの建物の上。
見晴らしのいい場所で相手の位置を確認しながら逃げるのがいいと思っい地を蹴り屋根に乗り走る。
敵が私を見つけて追いかけてもまぁ多分追いつけないだろう私速いし。
屋根の上を走る。
加速(アクセラレート)を10%使い持続的に使えるようにしながら。
朝日がこのスラム街をそして目の前に広がる街を覆う。
このあとこのスラム街を通り街を抜け町の外に広がる広大な砂漠を抜けなければならない。
そしたらやっと私は、逃げ切れる。
しかし私をここから簡単には、出してくれないらしい。
そして気づくもうすでに私に視線が向けられていることを。体を能力を使い瞬間的に右によじる。
ヒュンっと頬を銃弾がかすめる。
危ない今あの銃弾が通った場所に私がいたら腹に当たっていただろう。
どうやら近くにうざいスナイパー略してウザいパーがいるらしい。
ここにいてもいい的なのでスラムの街の中に飛び込む。
「待っていたよ君を」
降りた先には、大きな槍を背に背負った男が座ってタバコを吸っていた。
どうやらここに降りることは、予測済みらしい。
ひと目で分かる。こいつからは、逃げれないし本気で戦っても負ける
それに少なくともこいつと私の寝床に来た数人とウザいパーが仲間な可能性が高い。
どうするっ!
そう考えていると男が立ち上がりタバコを地面に捨て槍を構えた。
どうやらやる気らしい。
冗談じゃなくヤバイなこれは。
冷や汗が止まらない。
けれどここでやらなくては、私に明日は、無い。
ブレードを構えそして唱える。
加速(アクセラレート)。
全力でやんなきゃ殺される。
血流の速度もアドレナリンの分泌速度も脳内処理速度も全て限界まで加速させる。
朝の凉しい気持ちの良い風が私と槍男に間に吹く。
最初に動いたのは、槍男だった。
空気を割くような音速の一撃。
こいつほんとに人間か?
私は、それをブレードの背で受け流しそして相手が槍を引き戻す前に動き出す。
狙いは、足だ。足さえ潰せば相手は、私を追って来れない。
相手の股の間を通り抜けるように姿勢を低くしスライディングするかのように切りつけようと行動をしていたとき私の頬に鈍い痛みが走りそして後方に吹っ飛ぶ。
あいつ槍を引き戻せないことわかって離して殴りやがった。
立ち上がっているときに相手も離した槍を持ち上げる。
「お前やっぱり強いな」
殴られて口の中が切れていたので口の中にある血を吐き捨て言った。
「そうゆうお前も思っていた以上にやってくれる本気を出していないとはいえ俺の攻撃を受け流しその上攻撃を仕掛けて来るなんて」
「まだやる気か」
そう槍男に尋ねると
「いやもう予想もう決着は、ついてるまた起きたあとにやろう」
「何言って、、」
毒というのは、血流を速いほど全身に早く回るらしい。
「助かったよ君が加速を使ってくれてお陰であまり戦わずに済んだ。部下に弾は、麻酔弾にしろって言っててね」
私は、倒れ辛うじて動く口で言葉を紡ぐ。
「覚えとけよ、、起きたら、、、必ず殺して、、」
そこで私の意識は、途絶えた。
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