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3話 牢屋にて
「うっ、、って牢かよ」
私の体を冷やす石でできた床そして目の前にある鉄格子。どうやら捕まってしまったらしい。
服以外の身ぐるみは、全てなくなっていた。
どうやら軍に囚われらしい。
どうしたものか最近の軍は、資金不足で苦しんでいると聞くし奴隷市場とかで売られるんだろうか?
そう思っていると一つの足音が聞こえるその足跡は、私の前で止まり声をかける。
「ようやく起きたな嬢ちゃん」
間違い無い私と対峙した槍男だ。
あの時とは違って槍は持っていない。
「起きたら絶対殺すって言ったのにそっちから来てくれてありがとよっ!」
そう言って私は、奴を睨みつける。
槍男を殴る為に牢屋の鉄格子の隙間を通るように拳を振るう。当然槍男には、当たらない。
「そうかっかするなよお前を攫ったのは、東のラノアに売る為じゃねーよ。お前に罪があるからだ。
明日裁判があるお前は、そこに出てきてもらう。
顔は、もう割れてるんだ。逃げても追ってがすぐに来る。そういえば名前は?」
「、、、名前なんてねぇよけど皆からは、カラスとか呼ばれてたよ。っていうかなんで私は、裁判なんかに出なきゃなんだよ!」
私は、何も悪く無い。
悪いのは、人を殺してでも生きていけ無いような世界だ。
「人殺しでもしないと生きてけないんだよっ!私一人だったら人殺しじゃなくても生きていけるよけど自分で稼げない奴だっているんだ、、、だから、、、だから私は、悪く無い悪いのは、世界だ!」
そう私は、言った。
そうすると槍男は、顎に手を当てなにか考え始めた。
「なるほどつまり君は、自分じゃ稼げない人が死なないようにする為に仕事を受け人を殺してるんだな」
「、、、そうだ」
「お前自分が殺した奴らがどうゆう奴らか知ってるか?」
「知らないよそんなの私は、依頼者が言った奴とそれを邪魔する奴を殺すだけただそれだけだよ」
「依頼ってどんな感じに言われるんだ?」
「なんでそんなこと答えなくちゃなのよ」
「いいから答えろ」
槍男は、有無を言わさないように言った。
「、、、何時何分どこどこにいるこんな顔の奴を殺せって感じ」
「お前、、、異次元の逃亡者って知ってるか?」
「誰それ知らないわよ」
「そいつは、どんな状況かでもその場から逃げ切るたとえそれが十人の傭兵に囲まてていようともそれがたとえビルの一室に追い込まれてもだ。
だから傭兵や軍の中では、そう呼ぶんだよ。
異次元の逃亡者ってな」
「すごい人もいるのねっでその話と私になんの関係が?」
「、、、まぁいいお前が認めないならそれで、、、明日お前は、裁判に出るひとまずは、それを覚えて置くだけでいいじゃーな」
彼は、槍男は、そう言ってこの場を去って言った。
私は、明日裁判に出るらしい。
間違い無く死刑だろう。
逃げないとこの場所から。
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