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6話 リキッド
思考を巡らす巡らす巡らすけどそんなことしても私に良いアイディアなんて浮かぶ筈もない。
「よし決めた」
牢の鉄格子をつかみ地面から立ち上がり言った。
「なにをだここからは、言っとくがどんなことされても出すつもりは、無いぞ」
「いや出させてもらうよだから君を殺すことももう躊躇わない、、、リキッド」
瞬間私の鉄格子に触れていた手が液体になる。
紅い血のようにドロドロとした見てるだけで気を悪くしそうな液体になる。
液体は、驚いて開いた彼の口の中に入って行く。その紅い液体は、彼の喉を塞ぎ空気を体に入れさせず確実に意識を奪っていく。
「ごめんね苦しいかもしれないけどすぐに楽になるから」
数十秒後
「もういいかな?」
彼の口から紅い液体を出してやる。
「ソリッド」
一度手に戻して服を全て脱ぎ牢屋の外に出す。
「よしもう一度リキッド」
全身を液体化は、出来ない。できて全身の60%だ。
だから下半身から段々牢の外に出してゆく。
液体の足部分をまず固体化そのあとに腰、腹部、胸部、肩と段々固体にしてゆく。
「よしオッケーさて服着てさっさっと押収物保管庫に行くかっとその前にこいつの息子拝んどいて寄ろうか」
彼に近づきズボンとパンツを引き剥がす。
「、、、まぁまぁなのかな?これが普通サイズなのかしら?けどちょっと気に食わないし軍刀で少し切りに落とそうかしら?」
軍刀を手に持ち彼のそれに近づける。
「まぁいいわ今回は、許すことにするかけど一週間は、これを弄れないようにしてやる」
そう思いそいつのそれに小さな傷を複数つける。
「苦しめっ」
そう吐き捨て押収物保管庫に向かう。
「良しっ!荷物も持ったし早く行くか 加速(アクセラレート)」
廊下を走り階段を駆け上がる。
ここまで一時間と三十分もう時間が無い。
けど何故かそいつとあってしまった。
槍男だ。
「なんでお前っここに今さっき私の顔見て帰っただろっ」
無理だ今こんなのと戦ったら死ねる。
「いや俺は、今からお前に会いに行くところだったが?まぁ逃げてるのなら捕まえないとな」
槍の切っ先がこちらに向けられる。
控えめに言って強い。
私が蛙だとしたらあいつは、蛇だ。
その位の実力差がある。
「では行くぞっ!」
槍男がこちら足を槍でついてくる。
それを私は、一度距離を取るために後方の階段の踊り場に飛び避ける。
どうするっ!
今もだがもうすでに加速(アクセラレート)を使って十分になる。
そろそろ限界が近い。
決めつけにリキッドは、無闇に使えない。
「諦めるわけにはいかないっ出し惜しみも出来ない私は、ここから出なきゃいけない!もっと世界を知りたい!この世界の果てが知りたいんだ!」
腰のナイフ取りまるで剣を構えるように構える。
腕一本犠牲にする覚悟だ。
そのくらいの犠牲でようやく逃げ出せるくらいだ。
ましてや未だに能力の判別が出来てない。
「絶対にここから出るんだ!」
気張ることしかできない。
呼吸を整えイメージしそして放つ。
「ブラッドバレッド!」
左腕を相手に向け腕を液状化したと同時に限界まで血液を加速そのまま相手に向け射出する。
私のリキッドの効果は、繋がっていなければ元通りには、ならない。つまり液体化したからといって刃を突き立てられ私と切り離せれても今みたいに血を弾丸のように射出してしまったらもとには、しばらく戻らない。
今の攻撃であたりは、砂埃で非常に見づらくなっている。
「今のうちに!」
走り出口に向かう。
もう少しもう少しで外に出られる!
「逃がすかよっ!」
槍男が槍を振るい砂埃を掻き消す。
槍男の装備は、今の攻撃で所々破けておりまた装甲の薄かったであろう所からは、血が滲み出ている。
「危うく殺られる所だったが槍で重要部位は、防げた」
「一体どうやって!私のそれを一体どうやって殺す気で撃ったのに!」
「能力 加速(アクセラレート)で動体視力を向上させ次に身体を加速(アクセラレート)どちらも約15倍程度だがそれで槍をぶん回した」
「15倍にまで加速したら死ぬだろ普通!」
「そこを能力 身体増強でカバーしたんだがな」
駄目だ。腕一本じゃ足りなかったらしい。
無理だ私より速いし強いしほぼ完全に私の上位互換だ。勝てない逃げれないどうする!
「考えている所悪いが話を聞いてくれないか?」
槍男が声をかけてくる。
「、、、何?」
「俺たちの仲間にならないか?」
「、、、は?」
私は、何故かいきなりスカウトされた。
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