いつも君の隣に

清水凪①

うちの高校のブラスバンド部は、県外から名のある音楽の先生を招いて活動しており、県内でも優秀な部だと言われていた。

そんな部に、優璃さんは所属していた。

同じクラスにも、ブラスバンド部に入っている生徒が5名以上はいたはずだ。

部活内での優璃さんのことを、俺は知らなかったが、教室では静かに笑う、大人しい子だったイメージがある。

一緒にお弁当を食べている女子も、クラス内に2人いた。

なんで、俺がこんなに彼女のことを知っているかと言うと、同じクラスになった時から、目で追っていたからだ。