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「オマエ……ワタシノテッチャンニ………ユルサナイ………」
「先生っ!い、いつかがっ!!」
「……い、いっちゃん………?」
「ふ、二三?気がついたのね!」
「一姉 あたしは大丈夫だから……そんなんより、いっちゃんが………」
『一花さん、二三さん、いつかさんと哲雄君のことは私に任せて二人は何処か安全な場所に避難して……』
いつかさんの身体がどんどん【バケモノ】化していく。
「くっ……!今までにない物凄い圧だっ!!
二人とも早く此処から離れてっ!」
立っていられるのがやっとの状況だというのに、奴は・・・足立教授は平然としながら高笑いまで上げている。
「クククッ……素晴らしい能力だ!あの力があれば、私はこの世界の王にさえなれるぞ!」
そして、遂にいつかさんが【バケモノ】へと姿を変えた。
その姿は・・・以前の様な半人半妖ではなく、いつかさんの面影など微塵も感じさせないくらい、黒く、そして異物な、この世の物とは到底思えないほど、禍々しい生き物の容だったのだ・・・。
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