第22章 この想い、私からあなたへ・・・

4/4
前へ
/5ページ
次へ
「さあ橘の娘。その力、貰い受けようぞ!」 『オマエヲ……コノテデコロシテヤル………』 「クククッ………お前一人で一体何が出来ようか!無様なまでにその生命(いのち)をただ落とすだけだぞ?」 「いいえ!いつかには私達がついてるわ!!」 「そうだよ!いっちゃん!!」 『イチネエ?フ~? ダメダヨ、フタリトモハヤクニゲテ………』 嬉しかった・・・ まだ私は愛されてたんだ・・・ けどね・・・一姉、二~、あなたたちは私みたいになる必要はないの。 だから最後に・・・ 『イチネエ……ワタシ、イチネエノイモウトデ、トッテモシアワセダッタヨ。 フ~……イチネエノコトヨロシクタノムネ。ソレト、プリティーアクアヲダイジニシテアゲテネ』 「えっ?何いつか?今何て言ったの?」 「いっちゃん?今ナンて?」 次の瞬間、私は一姉と二~のみぞおちに掌打を食らわした。 「な、なんで……いつか………」 「そ、そんな………い、いっちゃ………ん」 『センセイ……オネガイガアリマス。 イチネエトフ~、ソレトテッチャンノキオクカラ、ワタシヲケシテクダサイ」 「い、いつかさん……本当にいいんですか?」 『………ハイ』 【私から先生へ】の最後のお願い・・・ 「……分かりました」 『アリガトウ……セ・ン・セ・イ………』 そして私は最後の力を振り絞り、灰となって消えていった・・・。 ・・・続く
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加