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「さあ橘の娘。その力、貰い受けようぞ!」
『オマエヲ……コノテデコロシテヤル………』
「クククッ………お前一人で一体何が出来ようか!無様なまでにその生命をただ落とすだけだぞ?」
「いいえ!いつかには私達がついてるわ!!」
「そうだよ!いっちゃん!!」
『イチネエ?フ~?
ダメダヨ、フタリトモハヤクニゲテ………』
嬉しかった・・・
まだ私は愛されてたんだ・・・
けどね・・・一姉、二~、あなたたちは私みたいになる必要はないの。
だから最後に・・・
『イチネエ……ワタシ、イチネエノイモウトデ、トッテモシアワセダッタヨ。
フ~……イチネエノコトヨロシクタノムネ。ソレト、プリティーアクアヲダイジニシテアゲテネ』
「えっ?何いつか?今何て言ったの?」
「いっちゃん?今ナンて?」
次の瞬間、私は一姉と二~のみぞおちに掌打を食らわした。
「な、なんで……いつか………」
「そ、そんな………い、いっちゃ………ん」
『センセイ……オネガイガアリマス。
イチネエトフ~、ソレトテッチャンノキオクカラ、ワタシヲケシテクダサイ」
「い、いつかさん……本当にいいんですか?」
『………ハイ』
【私から先生へ】の最後のお願い・・・
「……分かりました」
『アリガトウ……セ・ン・セ・イ………』
そして私は最後の力を振り絞り、灰となって消えていった・・・。
・・・続く
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