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「じゃあ、いきなり本番でも大丈夫ってことね。ちょっと待って」
目を閉じ、ふーんふんとリズムを取りながら指でギターをトントンと叩く。
「よし、大体できた。後は即興でいってみよう。タイトルは『悠久の歌姫』、いきます」
マスターがパチパチと拍手を始めたので、俺も合わせて両手を叩いた。
ジャーン――歌奈がギターをひと弾きする。
弦が七色に輝き出し、俺の体に音の津波が押し寄せる。
まるで大海原にザブンと投げ込まれたような錯覚を抱いた。青い波がゆらゆらと揺らぐ海中に浮かぶ歌奈の姿。
弦を大きく弾くと彼女の体から黄金色のオーラが溢れ出した。
覚えているかい、あの夏の日
虹の弦を渡したんだ
あなたは奏でる、青い空を
あなたは歌う、眩しい日差しを
すべての闇を焦がすように
その音は風に乗り、街を奮わす
その歌は光を放ち、地球を照らす
Eternal Diva
あなたの想いが世界を彩る
あなたの笑顔が、未来を変える……
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