僕の右手の神Seven

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"なあ、和平" "どうしたプレシ、珍しいな、声を掛けてくるなんて。何かあったのかい?" "おいおい、何かあったのかい、じゃないだろう。何かあったのは、君の方だろう" "ハハッ、確かにそうだね" "怖くないのか?" "怖くないことはないよ。だって右腕だからね" "どういうことだい?" "君たちにどんな影響が出るかわからないし、もう以前の火傷のような奇跡は起きないだろうしね" "僕たちに影響はないよ。そこは安心して欲しい" "そっか、なら良かった。安心して手術を受けられるよ" "和平" "なんだい" "僕たちも全力でサポートする" "ああ、期待しているよ" "ただ……" "ただ?" "今回、いつものように僕が君の右手を操作して手術することができない。僕は何の役にも立てない" "ああ、確かにそうなるか" "だから、僕もみんなを信じる。和平、お前と一緒にみんなを、奇跡を信じる" そう言って、プレシは気配を消した。そうだよな、僕の右手で僕の右肩の手術はできないものな。それでも、ありがとう。プレシのその気持ちだけでも嬉しいよ。一緒に仲間を信じよう。 そうして様々な術前検査を終え、手術当日の朝を迎えた。
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