僕の右手の神Seven

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ツインテールをした女の子がいつの間にかセサクの隣に立っていた。 "フロウ……" 「えっ、この子がフロウ?」 "フロウ、その出血を制御してくれ、できるか" "はぁ、プレシ〜、あたしを信用してないの〜" ちょっと頬を膨らませながら、怒った様な顔をしている。 "ま、いいか。さて" そう言って、フロウと呼ばれた女の子は血管に両手をついた。 "こっちに流れてきちゃダメだって。言っているでしょうが。ほらほら、流れを変えて" フロウがそう言うと、みるみる出血が少なくなってきた。 「何だ、出血が減ってきたぞ。浅村先生、何かしたのか」 「いえ、僕じゃないです。これは、清水先生のマジックみたいですね」 「絶対に手術を失敗しない医者か。ふん、自分が受ける手術もその範疇ってか。面白い男だな」
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