僕の右手の神Seven

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「あれ、清水先生、肩壊してるの?」 岡田先生が心配そうに訊いてきた。 最近痛みも強くなってきたし、岡田先生に相談してみようかな。 「ええ、ちょっと前から右肩を挙げようとすると痛みが走るようになったんです。もう四十肩かな、なんて思っていて」 「まあ、四十肩もありえなくもないけれど、念のためレントゲンとMRI撮っておこうよ。後で俺がオーダー出しておくから、放射線科と時間調整して撮影しておいて」 おお、MRIもか。時間かかるなぁ。でも一回ちゃんと見てほしいしなぁ。 「分かりました。ありがとうございます」 「あの、僕もその診察を見学させてもらえませんか?」 「浅村君が?清水先生がいいなら別にいいけれど。しかし、君は勉強熱心だな」 浅村先生はキラッキラした目で僕を見ている。うーん、断りづらいな。 「いいですよ、浅村先生。一緒にお願いします」 こうして僕は自分の肩のレントゲンとMRIを撮影して、岡田先生に診察をしてもらうこととなった。浅村先生付きで。
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