僕の右手の神Seven

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◆◇◆◇◆◇◆◇ ブーブーブー 院内携帯が、着信を告げるバイブで携帯用ポケットの中を踊りまくる。 発信者は岡田先生 「お疲れ様です。清水です。何かありましたか?」 「清水先生、今から整形の診察室に来れますか?」 「あっ、はい。大丈夫です。すぐに行きます」 何だろう。やけにシリアスな雰囲気だったな。あっそうだ、浅村先生にも連絡をしておかないと。 整形外科の診察室のドアをノックして、中に入ると岡田先生と浅村先生がPACS(パックス)を開いて見ている。 「お疲れ様です」 何となくタダならぬ雰囲気の2人に、ちょっと引き気味に声を掛けた。 「ああ、清水先生もこの画像を見てもらえますか」 おっ、肩のレントゲンか。あれ、この上腕骨って一部石灰化しているな。 「で、これがMRIね」 「あっ」 この感じは……
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