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「それがさ、こいつOKしたんだってよ。あれだけ華奢な女の子が好きって言っていたのに、そりゃないよな」
勝悟は恥ずかしそうに言った。
「だって弁当がめちゃくちゃ美味かったんだ。なんていうか、食欲には勝てないよな」
勝悟のセリフを聞いて、僕は目の前が真っ暗になった。そんなのありかよ。知らないうちに勝悟と北原さんのカップル成立に一役買っていたなんて。
男子たちはいっせいに笑った。僕が呆然とするなか、勝悟が言った。
「でも北原さんさ、すごく厳しいんだよな。自分は結構太めなのに、太ってる男は無理だって」
「うわ、うぜー。のろけか!」
達也が勝悟につっこむ。僕は乾いた笑い声を出しながら、勝悟に言った。
「あはは……。ねえ、勝悟くん。スイートポテトいっぱい焼いたんだけど、食べていかない?」
「えっ、いいの?! やったぜ!」
僕は嬉しそうにする勝悟を見て、こっそりと口角を上げた。まだ戦いは終わっていない!
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