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早く返信をしないと、料理が出来ないってバレそう。
『陸さんみたいに上手に出来ないかもだけど、作ってみますね。アップするのは恥ずかしいから無理でーすm(__)m』
これでいいかな。だけど、作りもしないのはやっぱりダメだよね。
急いでキッチンにいる母の元に走って行って、声をかける。
「お母さん、明日のお昼、私がハンバーグ作ってもいい?」
「あらまぁ、真美が料理を作ってくれるの? どういう風の吹きまわしかしら?」
「友達がツイッターにデミグラスハンバーグをアップしていたのが美味しそうだったんだよね。明日、午前中に買い物に行ってくるよ」
それだけ言うと、すぐに自分の部屋に戻って、陸がツイートしているデミグラスハンバーグのレシピをチェックする。
ハンバーグはたしか高校の調理実習で作ったから出来るはず。
明日は朝から買い物に行くという予定も出来て、ちょっと嬉しい。
次の日、張り切ってレシピを見ながら作ったはずなのに、ハンバーグは焦げてしまった。
「焦げたところを外したら食べられるから」
母はそう言って表面の焦げを包丁で取ってくれたけど、見た目は最悪。
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