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きっと陸はマメな人で、フォロ-してもらったりコメントをもらうと、きちんとフォローして返信をするのだろう。
そうわかっていても、嬉しい!
俄然やる気が出て、明日からはダラダラした生活を改善しようと決めた。
私ってなんて単純なんだろう。
「真美が朝7時に起きてくるなんて珍しいわね」
次の日の朝、母に「おはよう」と言うと、母が驚いた顔で私を見た。
「これから、毎日早起きしょうかと思って。それに、就職活動と並行して、バイトも始めようかな」
「バイト? 就職活動はともかくこんな時期にバイトは反対だわ。もし真美がコロナになって由里ちゃんに移ったら大変なんだから。それにうちにはおばあちゃんもおじいちゃんもいるし……」
由里ちゃんというのは3才の姪。近所に住んでいるので専業主婦の姉が平日はよく我が家に連れてくる。
我が家は二世帯住宅、祖父と祖母は一階で暮らしていて、母が毎日食事を届けている。
もし私がコロナになったら大変な事になるっていうのはわかるけど、せめてバイトくらいしてお金を稼ぎたい。家にずっといると楽しみがない。
友達は就職したばかりで、オンラインで私に付き合ってくれる余裕もないし……。
せっかくやる気になったのに、どんどん気分が沈んでいくのを感じた。
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