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おばあちゃんを適当にあしらって、お母さんに言われた部屋へ行き片付けを始める。
私はおばあちゃんが嫌いだ、古臭い考えを押し付けて、私の事を否定するばかりのおばあちゃん。
「男の人と結婚して、家庭を守り、子を授かるのが女の努め!!」
嫌と言うほど言われた言葉も今となっては痛くも痒くもない。
私は勝ち取ったのだ、同性との結婚を。
時代が進み、国が認め、私は同性の女性と結婚した。
おばあちゃんの言葉なんてもう何も響かない。
片付けを進めていると一冊の随分汚れたノートが出てきた。
開いて見るも文字もよれよれで何が書いてあるのか全然わからない、これはゴミで良いかなと捨てる物を入れる箱に入れようとするとおばあちゃんがにこにことよってきて話しかけてきた。
「わあ、交換日記を持って来てくれたの?節子さん。でも最後に交換したのはいつだったかな?、私節子さんに渡した覚えはないわ。だって私の手元に来て終わってしまったのだから、でもどうして私で終わったんだったっけ?。ねえ節子さん、私はあなたを今でも愛しているわ、節子さんも同じ気持ちよね?」
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