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【よいですか。私の大切な右腕、ウサタンが足を滑らせて地球へ落ちてしまいました】
そりゃ大変だ、と既に順応した宇宙開発部はウサタンのことを心配し始めた。
【地球の神々に聞いたところ、小さな島、日本の八百万の神たちがウサタンらしきものを肩に乗せた男を見たと言ったのです】
「なにい?!」
【詳しくきけばどこぞの屋敷神がこの建物の人間だと教えてくれました】
「この会社だと……?」
【最近、肩が重い人間はいませんでしたか?】
「肩……あ!」
「なんだ綿村」
それまで嫌々両手を部長に握られていた綿村が有給病欠を取ったものがいると話し始めた。
「確か肩がいたいって診断書が添えてありました」
【いつですか】
「ええと……いま両手が塞がれており詳細は調べられませんが一昨日だったかと」
【そいつだ、よこせ】
「……急に神様だしてきたな」
社員の一人が呟くと、倒れた。
「え?」
皆が倒れた社員を見やる。
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