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どういうことだろう。私はいつのまにかおとぎの世界へと迷いこんでしまったようだ。でもまったく知らないような世界じゃない。なんとなく、この氷の島のまんなかにそびえる塔も見覚えのあるような気がする。
「すみません。急に言ってもおどろきますよね。無理を承知ですが、炎の巨人を倒さないと、この島は完全に消され、われわれ氷の小人たちの居場所はなくなってしまいます。だからあなたの助けがどうしても必要なのです。」
そうは言っても、私にはたして炎の巨人を倒せるような力があるのかしら。
「あの、私にはあいにく、なんの能力も。」
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