SHARE 〜どうやらシスコンらしい俺が妹にしてやれること

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「あれ?ワコちゃんは?」  これ使えるのか?という楽器や機材が雑多に転がる練習スタジオ。永遠子がいないというドラムの直弘の問いに、智志は残念そうに告げる。 「ちょっと具合悪いんだ。ま、歌なしでも音合わせはできるさ」  世理も残念そうだ。 「あの子がいるだけで私らもテンションあがるもんね。魅力あるのよね。あんたの変態もわからないでもないわ」 「あー、言っとくが永遠子は俺のだからな。そこ重要…」  はあ…とため息交じりに智志の耳を引っ張り上げる世理。 「だから痛いって、DVイクナイ!」 「あんたそういうことをねえ、愛奈ちゃんの前で…ふふ」  世理は愛奈に悪い笑顔を向ける。愛奈は真っ赤になりつつ、 「そうだよ、このシ…シスコン!あは」
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