第七話

68/77
前へ
/457ページ
次へ
休憩時間が終わって、第二部はシューベルトの『ます』だ。 これは、卯月双子姉妹をメインにした編曲だ。 レイカちゃんのクラリネットがメインメロディを奏でつつ、スズカちゃんがカホンを手のひらで打面を強弱をつけて撫でることによって、川のせせらぎを表現しているなかを、水底まで見えるような透明感のあるアマネのピアニカがそれを支えていた。 そして、水面が光る様を私と桂木さんのフルートが表現して、木々のそよぐ様子をカイくんのホルンが表現し、時折入るコトリちゃんのパイプオルガンが木々の木漏れ日を表現している。 つぎは、趣向をガラッと変えて・・
/457ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32人が本棚に入れています
本棚に追加