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ばた、ばた、ばたばたばたばた。
ばたばたばたばたどかどかどかどかばったんどかばたばたばたばたどかどかどかばたばたがったんごっとんばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばた!!
――え、え?
思わず時計を見る。見間違いでも何でもなく、時刻は午前三時半を過ぎている。こんな時間に、走り回るような子供を連れた家族でもいるのだろうか。いや、この重たい足音は子供ではないような気がする。もっと大柄の、大人くらいの人間が複数で真上の部屋を駆け回っているような印象だ。
深夜という時間。激しい足音に加え、遠くで赤ちゃんの泣き声さえ聞こえてくるのは気のせいだろうか。思わず背筋が寒くなり、私はテレビを消した。すると、まるでそれを待っていたかのように足音が消失する。
――マ、マジか。
上の階の住人は、自分の行動を監視しているのか。生きているにせよ死んでいるせよ、真っ当な存在とは思えない。そもそも、これだけ派手に足音を立てられたら、近所迷惑以外の何物でもないではないか。
今までこんなことは一度もなかったのに、一体何故。明日は休みだし、管理人さんに連絡して対応して貰った方がいいのかもしれない。生きている住人ならば注意して貰わなくてはいけないし、そうでないなら――それはそれで、なんらかの対策を講じる必要があるだろう。
幽霊なんてものが本当にいるかどうかなど分からないし、今まで見たことない私ではあるが。これだけ安くてボロくて壁も薄いアパートなのだ、そうことくらいあってもおかしくないように思われる。
――どうか、生きてる人間でありますよーに!いや、頭のおかしい人が住んでてもそれはそれで怖いけど!
そう思いつつ、この日ばかりはテレビを見るのを控えて夕食だけ食べて就寝することにした。そういえば何ヵ月も過ぎたのに、このアパートに誰が住んでいるのか全然把握していなかったな、なんてことを考えながら。
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