日給三万円の仕事始めました

18/19
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
「あれは僕たち清掃員が世の中のゴミを始末しているからなのさ。だから君はもっと胸を張っていいんだ」 どうやらウサギ男なりに僕を励ましてくれているらしい。 まぁたしかに今更過ぎたことを悩んでも仕方がないのかもしれない。 僕はもうすでに自分の手で一人の人間を殺してしまっているのだ。 僕はウサギ男から三万円の入った封筒を受け取ると自分に言い聞かせる。 悪い人間は掃除されても仕方がない、と。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!