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「どうせ喧嘩するんなら、それ言っちゃって喧嘩したらいいのに」
「あー…ああ、そっか」
喧嘩になるって結果が一緒なら、確かに言っちゃった方がすっきりしそうだ。
「りゅう、いい日に来たね。今日はスモークサーモンとクリームチーズがあるんだよー」
「え、ちょっと待って。それ今日のディナーのメニューじゃないの?」
どう考えても、しおんたちがクリスマス楽しむ為のメニューだし、それ。
「多分食べ切れないから、これくらい大丈夫」
自炊はまあまあする、って言ってたしおんは、手馴れた感じでレタスと一緒にそれとオリーブの輪切りを、マヨネーズを塗ったサンドイッチ用の食パンに挟む。少し押さえて、とんとんと切るとサンドイッチの出来上がりだ。
テーブルに、お皿に乗せられたサンドイッチが運ばれて来る。
「りゅう、味見役ね。今晩これ作るから」
「マジでごめん」
「いいからさぁ、感想聞かせてよ」
手を合わせて、遠慮なく口に運ぶ。しおんに喋ってちょっと気が紛れたら、食欲に負けた。
「うわ、普通に美味しい」
「それ褒めてんのー?」
「褒めてるって」
「ありがと。じゃ、このレシピでオッケーだなー」
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