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 今日は土曜日。休日をゆっくり過ごそうと思いながら起き上がる。掃除サボってたからやらなきゃ。玲次に何させよう。  隣で寝ていた玲次もそれに気が付いたのか、こちらへ寝返りをうって目を開ける。 「おはよ」  声をかけると、うーんとか唸っている。どうせ二度寝するんだろうな。昨夜遅かったみたいだし。僕が寝る頃にはまだ帰ってなかった。 「……龍樹、何時だ?」 「8時半。まだ寝てるんだろ?」 「いや…起きる」  珍しいこともあるもんだ。ただでさえ朝弱いのに。 「僕はもう起きるけど、好きにしてろよ」 「起きたくねぇ……いや起きる……」 「寝てればいいじゃん?」  MVの撮影は明日だし、今日はスケジュール入ってなかったんじゃないかな。でも玲次は起き上がる。 「起きるんなら、朝飯どうする?」 「んー……」  目は覚めきらないみたい。それでも、僕の肩をつかんで、僕にキスをする。僕は朝飯ではない。 「……食う」 「ん。じゃ、パン焼いとくから」 「……ん」  まだ全然眠そうな玲次を置いて、キッチンへ向かう。朝食はいつものトーストと目玉焼き。朝から手の込んだことする程、料理が好きなわけじゃない。
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