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埋もれている宝物さがそうと,
ざぶんざぶんと波が立つ,
砂浜と波の重なる場所。
歩みを進め,宝物が顔をだす。
みぎを向いても,ひだりを向いても,
大小さまざまな宝物があらわれる。
シンドバッドが経験する,
ダイヤモンドの谷の原石とは違うけど,
どんな宝石よりも心がさわぐ。
水気を帯びた砂浜で,
火照った素足を冷ましている。
海を渡る風の詩。
セイレーンが紡ぐ魅惑の声。
いま,この時しか出逢えない。
お陽さまがあっという間に傾いて,
時間切れが近づいていく。
振り向きざまに見下ろせば,
宝物探した跡も足あとさえも消えていく・・・
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