プロローグ

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すると、歩叶が僕の横に身を潜めている男の子に気づいて 「侑李、その子は?」 と聞いてきた。僕は右に座っている男の子に顔を合わせ、『大丈夫だよ!』と声をかけた。 男の子はじろりと4人を見て、僕の腕にギュッとしがみついた。 それを見た、昂がカブトムシを見つけ手に取り、男の子に 「見て!カブトムシだ!」 と明るく声をかけた。
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