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第三話♯新撰組幹部と会う
沖田は燐の手を
ひいて、八木邸の中に
入っていった。
「近藤さーん、
土方さーん
居ますか?」
そう叫んでどんどん
奥に進んでいく。
沖田と繋いでいる
燐の手に少し力が入った。
未来から来た燐は、
新撰組が好きで
その中でも土方が好きだ。
だがそれは
歴史上の人物だからだ。
鬼の副長。
そぉ呼ばれていた
本人に会うことなど
無いと思っていた。
普通に生活をしていれば
会う事などまず
あり得なかったのでろう。
かと言って、此処で
逃げ出した所で
行く当ても無いので
大人しくする他無い……
女は度胸。
そう言い聞かせた。
廊下をずんずんと
進んでいく沖田。
その時、
誰かが声をかけて来た
「総司、その子誰?」
「この人は守山燐さん
詳しい事は
後で話しますよ平助」
どうやら彼は八番隊組長、
藤堂平助らしい。
「は、始めまして
守山燐です
以後お見知りおきを」
「俺の名前は藤堂平助
よろしくね燐ちゃん」
「はい」
緊張して声が
裏返りそうになった。
平助で緊張など
していたら近藤や
土方の前で声が
出なくなって
しまうので
はないだろうか。
その時、
襖を勢いよく開いた。
スパーン。
効果音を
付けるならこんな感じだ。
一瞬だけ
燐の手を放した沖田が
土方の部屋の
襖を勢いよく
開けたのだ。
沖田に引っ張られて来た
燐はどうやって此処
〔土方の部屋〕まで
来たのか道が
さっぱり分からなかった。
そして何故か、其処には
都合よく近藤まで居た。
「総司、
襖をいきなり
開けるなと何時も
言ってるだろ」
と土方が、怒鳴った。
「で、その女は誰だ?」
かなり怪訝な顔で
燐を見た。
さすが、鬼の副長……
迫力満点である。
燐は沖田の
後ろに隠れるように
一歩下がった。
「私も知りたいですね」
沖田達が来たのとは
反対側の廊下から歩いてきた
人物にそう言われた。
仏副長
(のちの仏の総長)
山南敬助である。
仏と呼ばれるだけあって、
燐を見てさほど
気にしていない様子だ。
「山南さん」
「燐さん
もう一人の副長、
山南さんですよ
って言わなくても
分かりますよね」
沖田の言葉に
少し苦笑いの燐である。
土方・近藤
そして山南は、
沖田の言っている意味が
さっぱり分からない
それはそうだ。
一斉に燐を見る……
その視線がやけに痛い……
「おい、総司、説明しろ」
「それは私が
説明する事では
ありませんよ」
ますます、
意味が分からない、
土方達である。
「お、沖田さん」
「何ですか?燐さん?」
「いえ、何でも……」
〈わたしが説明する他
ないんだろうな〉
〈でも、未来から
来たなんて普通の人なら
信じてくれない
沖田さんは
信じてくれたけど。
そもそも、何で沖田さんは
信じてくれたんだろう?
いや、分からない。〉
心の中では
疑ったままなのかも
しれないしと一人で
あれこれと悩んでいる燐。
決して沖田を
信用していない
訳ではない。
むしろ、此処まで
連れて来てくれた
沖田には感謝している。
でも、やっぱり少し
引っ掛かる部分が
あるのは何故だろぉか?
しかし今、それを
考えた所で答えは
見つからないだろぉ。
トリップしかけていた燐は
「燐さん」と
沖田の呼ぶ声で
自分が新撰組の
屯所に居る事と
沖田以外の三人が
自分をじっと
見ている事に気づいた。
山南は笑顔。
土方は早くしろっと
言う感じ。
近藤はただ、
燐を見据えて居た。
内心、冷や汗が
ダラダラである。
何も言わない燐。
そんな時、タイミング良く
沖田が三人に
向かって言った。
「そんなに見ていたら
燐さんが緊張して
話せないじゃないですか」
彼は計算して
やっているのだろか?
それとも自然に
やっているのだろか?
燐が切羽詰った時や
困った時には
タイミング良く
フォローしてくれる。
「近藤さん 土方さん。
幹部の皆を此処に
集めてください」
「そしたら、燐さんが
お話しますから」
「ね、燐さん。」
燐のを方を振り向いて
笑顔で言った沖田。
しかし、その笑顔は
今までのモノとは違って、
有無を言わさない
という感じの笑みだった。
〈沖田さんって
絶対に腹黒だ〉
燐は心の中でそう思った。
「はい」
「よろしい」
笑顔だが
目が笑っていない。
まるで、
敵を見るような目である。
〈やっぱりわたし、
信用されてないのかなぁ〉
と燐は不安になった。
沖田のその目を
見てしまった燐は
悲しいと思いながらも、
もし、斬られるなら
沖田が良いなんて事を
思っていた。
「おい!総司。」
「何ですか?土方さん」
「そいつの名前
聴いてないぞ」
「それは、
皆さんが集まった時に
一人来る度に、
自己紹介なんて
してたら時間の
無駄でしょ?」
「すみませんが、
今いる幹部の
皆さんを此処に
呼んで下さい」
「分かった
ちと待ってろ」
土方が立ち上がって
部屋を出て行った。
〈私、さっきから、
彼女の名前
呼んでたんですけどね〉
と沖田は心の中で
苦笑いした。
〈土方さん、
聞いてなかったんですね〉
十分程して、
土方が戻って来た。
土方の他に四・五人居た。
どぉやら、他の奴らは
見回りに出ていて
居ない様だ。
「土方さん
何なんですか?
いきなり部屋に
来いだなんて」
「総司がお前等を
呼んで来いって
言うもんだからよ」
「総司、何の用?」
「てかさ、
その女の子誰?」
燐を見て質問して来たのは
二番隊組長 永倉新八だ。
「永倉さん、
取り合えず座りましょ」
「皆さんも
座ってください」
「今居るのは、
永倉さんと左之さん、
それから平助と斉藤さん
後とは……おや?
珍しい人が居ますね
〈武田〉さんですか」
「ではまず、
彼女の紹介からですね」
「平助は先程、
挨拶を済ませて
しまいましたよね?」
「おぅ、そうだな」
「燐さん自己紹介を」
「そぉですね」
「守山燐と申します
沖田さんとは壬生寺で
倒れていた所を
助けて頂きました」
「そおでしたか」
山南が穏やかな声で
言った。
「皆さんの
自己紹介もしてください」
〈燐さんはきっと
誰が誰だか
分かってるでしょけど〉
「俺は永倉新八だ
よろしくな」
最初に
自己紹介をしたのは
永倉だった。
「俺は原田左之助だ。
よろしくな!!!」
「俺は土方歳三だ」
なんとも
ぶっきら棒な自己紹介だ。
「私は山南敬助だよ。
よろしくね」
何故か山南は笑顔だ。
「斉藤一だ……」
「私は近藤勇だ。
よろしく」
「武田観柳斎だ」
「自己紹介が
終わりましたね」
「燐さん
お話してください」
「そぅですね
その為に
集まって
頂いたんですもんね
先ず初めに、
私はこの時代の
人間ではありません」
「はぁ!?」
七人は声を揃えて
叫んだ。
話をしている燐と
沖田以外の
皆の頭の上には"?"が
浮かんでいる。
そんな事を気にせず、
話を続ける燐。
沖田はそんな皆を見て
抱腹転倒している。
「ちょっと待って
それどうゆう意味?」
普通そうなるよな。
「そのままの
意味ですよ」
「それだけじゃ
分かんないって……」
「えっと。
未来から来たんです」
簡潔に答える燐。
「燐さん
率直すぎですよ」
「そう言われましても、
他に言いようが
無いじゃないですか
それに、
こわーい顔して
皆さんに話せと
仰ったのは
沖田さんですよ」
ぷぅと頬を膨らませて
沖田に抗議する。
「私、
こわーい顔してました?」
「それはもう、
敵を見てる様な
顔でしたよ
だから、
信用されてないんだと
思いましたけど、
でも、斬られるなら
沖田さんが
良いなんて事も
思ってたんですよ?」
沖田の目を見て言った。
「なんで総司なんだ?」
今まで黙ってた
土方が口を開いた。
「それは……」
答えに詰まる燐……
沖田は何となく
分かってしまった。
〈燐さんは、
土方さんが
好きなんですね……
好きな人に
斬られると言うのは
確かに悲しいですもんね
此処で一つ、
燐さんに意地悪
してしまいましょうか?〉
だが沖田は
その考えをやめた。
燐にどう思われて
いようと、好きになった
女性に意地悪を
する何て、
子供のする事だと
思ったのだ。
「それはですね……」
言い淀む燐に
沖田が助け舟を出した。
「燐さんはきっと
初めて話したのが
私だったからですよ」
「ねぇ燐さん?」
「あ、はいそうです」
「それだけか?」
「はい」
「そぅそぅ」
「先程の事ですが
あれは、燐さんを
睨んだ訳じゃ
ないんですよ?」
「ほぇ?」
「ちょとした
嫉妬心ですよ。
燐さんの好き人が
解ってしまいましたので」
〈嘘ぉ……沖田さんに
彼が好きだってバレた!?〉
沖田が耳元で囁いた
"土方さんが好き
なんでしょう?"
燐の顔真っ赤である。
「お、沖田さん
何で!?」
「燐さんを見ていれば
分かりますよ」
「だから嫉妬心ですので、
燐さんの事は
ちゃんと信用してます。
大丈夫ですよ、
誰にも言いませんから」
小さな声沖田が言った。
周りの皆は
燐が真っ赤な顔をしてる
理由を知るはずもない。
話題の(と言っても沖田と燐の間でのみだが)
中心に居る土方本人でも
分かってないだろう。
沖田にお礼を言って
話しを戻した。
「お話の途中でしたね
続きをお話しても
良いでしょうか?」
「勿論ですよ」
答えたのは、
言うまでも無く沖田だ。
「では、話しの続きを……
先程も言いましたが
私はこの時代の
人間ではありません」
「未来から来たと
おっしゃってましたね」
山南が聞き返した。
「はい……
信じて下さいという方が
無理でしょうが
事実なんです」
沖田以外の皆の目は
疑っている……
「証拠は?」
まぁ、そぉなるだろな
「ぅ〜ん
どぉしましょうか……」
「ぁ!!!
いい方法がありました
沖田さんなら
多分知ってるかと……」
指名された沖田は
キョトンとした顔をした。
「土方さんの趣味を
ご存知ですよね?」
そぉ言われ、「あぁ」と
納得した声をあげた。
「俳句を詠むことですよね」
流石沖田である。
「何でお前が
俺の趣味知ってんだよ」
「未来から来たからです」
それでも
信じてなさそうな
土方に燐は
もぉ一つの名を呼んだ。
「豊玉さんとお呼びしても
信じてくれませんか……?」
土方の顔が
赤くなったり
青くなったり
している。
「その名は……」
土方は開いた口が
塞がらない状態だ。
「ぷっ、燐さん
意地悪ですね」
言葉とは裏腹に沖田は
楽しそうである。
近藤が知っているかは
定かじゃないが、
少なくとも他の皆には
分からない名である。
「その名はいったい……」
一番近くに居た
平助が聞いた。
「土方さんは
豊玉という名で
発句集を
出しているんですよ」
横から沖田が答えた。
「総司!!」
今日二度目の怒号である
「燐さん、土方さんの
俳句覚えてますか?」
「何個かは覚えてますよ」
そぉ言うと沖田が
「例えば?」と聞いて来た
「梅の花
一輪咲いても
梅はうめ」
「それ土方さんが
詠んだのかよ」
「そぉですよ、原田さん」
燐がニコニコと答えた
「じゃぁ私も一つ
春の草
五色までは
覚えけり」
「何それ、ぷっ」
新八が噴いた
「後は……
菜の花の
すだれに登る
朝日哉」
今度は山南がクスッと
小さく笑った。
「最後は、
しれば迷ひ
しなければ迷はぬ
恋の道」
燐と沖田がハモって言った。
「ぉゃぉゃ、土方君に
俳句の趣味が
あったとはね」
土方は恥ずかいのか
俯いてしまった。
「お前等なぁ、
俺をからかって楽しいか?」
沖田は当たり前だと
いうように平然と言った
「私は楽しいですよ」
逆に燐は叱られた
子犬のように
シュンとして謝った。
「ごめんなさい……」
二人の答えが
正反対だったからか
武田以外(普段笑わなさそうな斎藤まで)
爆笑していた。
「皆さん、
そんなに笑わなくても」
「だって、二人の答えが
まるっきり
正反対なんだもんよ」
未だに笑いを
抑え切れてない平助。
「ごめんごめん」
「もぉいいですよ」
呆れたように燐は言った
「私は土方さんの
俳句好きなんです」
「未来に居た頃、
心の支えにしていたのが
新撰組の皆さんと
土方さんの俳句でした」
何処か遠くを
見るような目をして
燐は話し始めた。
「未来が嫌いだったの?」
新八の質問に
答えが詰まった
「嫌いというより
馴染めなかったのかも
しれません」
あの時沖田に
話したことを
思い出しながら
苦笑いした。
「沖田さんには
話しましたよね」
「えぇ、初めて
お会いした時に」
「俺達にも
話してくれるか?」
勿論ですと
燐は返事をした。
「未来はある意味
この時代より
危険なんです」
燐の言いたいことが
分からないといった面々。
「では、皆さんに問います
例えば、刀もさげない方が
ぶつかって来たとして
その人を斬りますか?」
やっと燐の言いたいことが
分かったようだ。
「そんなことしませんよ」
今まで黙って話しを
聞いてた山南が答えた。
「普通はそぉでしょうね
でも、未来では
肩がぶつかったからとか
お金欲しさとか
そぉいった理由で
殺されることが
増えました」
絶句。
それはそぉだろう
自分達の知らない未来が
そんな風になってるなんて
誰が想像出来るだろうか。
「余程のことがなければ
一般人が殺されることは
ないはずです」
燐の言うことは正しい。
「確かにそぉだな」
「未来は便利になり
刀を持たなくなりますが
それに代わる更に
危険なものが
出来てしまいました」
私はこの時代の方が
好きですと燐は言った。
「志しを持たなくなり
他人の迷惑なんて
お構いなし、
自分さえよければ
それでいい
そんな時代に
なってしまいました……」
ずっとしゃべり続けて
いたせいか燐は
ふぅ〜と息を吐いた。
「志や信念を
持っていることは
素晴らしいことだと
私は思っています」
燐が話してる間、
誰一人として
口を挟む者はいなかった。
「出来れば未来には
帰りたくないんです……
此処に居させて
もらえないでしょうか……」
「私が裏切った時は
迷わず斬ってください」
ですから、
お願いしますと
燐は頭を下げた。
「帰りたくない理由は
それだけじゃ
ないですよね?」
流石山南、
勘がいいらしい
その問いかけ方は
ひどく優しい
聞き方だった。
〈山南さん、優しいなぁ。
こんなに優しい
山南さんは絶対
切腹なんてしちゃダメだ……
私はこの運命を変えたい!!〉
「何故と問われると
少々困りますが
帰りたくないのは
確かです……
色んな意味で
あの時代は疲れます。」
“なじめない”というのは
間違っていないと思う。
「向こうには、
親だって友人だって
居るだろう?」
土方の言うことは
尤もだが燐には決して
正しいことではない。
「確かに、母も友人も
居ますが帰りたくないんです」
いかにも切羽詰まった
声をだす燐。
「分かりました、
詳しい理由は
何時か話して下さいね」
屯所に
居られることになった。
「ありがとうございます」
「行く宛てがないんじゃ
しょうがないな」
未来でいう
ツンデレだろうか?
「私も賛成だ
未来の話しにも
興味がある」
「聞かせてくれるかい?」
「はい」
そんな和やかな中で
沖田が口を開いた。
「そぉいえば、
燐さん
芹沢さんが
何かするって
言ってませんでしたか?」
「あ!! 言いましたね」
すっかり忘れてたらしい。
「芹沢さんが
どぉかしたのか?」
「二日後、土方さんは
沖田さん・山南さん・井上さんを
伴って芹沢さんを暗殺するんです」
言ってる燐の声には
少し、悲しみが混じっている。
「そんなことが……」
沈黙が続く。
「私、新撰組が
好きですけど、
芹沢さんは苦手です」
燐がそぉ言うと
沖田が便乗
するように言った。
「私もあの人苦手です
威圧的な感じで
駄目なんですよね」
〈教科書でしか
知らないけど
私は苦手だった〉
「試衛館時代の
皆さんは、芹沢さん
どぉ思ってますか?」
燐が山南や藤堂の方を
向いて聞いた。
「俺はあんまり
好きじゃねぇな」
最初に答えたのは原田。
「私も彼には
目に余る所があると
思っていたんですよ」
次は山南だ。
全員に聞く訳にも
行かず最後に
平助に聞いた。
「俺はあの人嫌いだ」
ムスッとして平助が答えた。
「二日後に何も
起きなければ、
私を斬って頂いて結構です」
じーいっと土方の
目を真っ直ぐ見て言った。
「分かった、
お前の言うことを
信じてやる」
答えたのは土方だ。
「ありがとうございます」
「取りあえず
良かったですね」
ポンと燐の肩に手を
置いたのは意外なことに
山南だった。
「はい、
これから宜しく
お願いします」
さっき同様ペコリと
お辞儀をした。
「宜しくね」
皆を代表して
新八が言った。
「燐ちゃんって
呼んでいい?」
いきなり平助が
聞いて来た。
「呼び捨てでいいですよ
向こうでも
仲良かった人達は
呼び捨てでしたから」
〈ちゃん付けとか
何か慣れないから
恥ずかしいもんね〉
「燐って料理出来る?」
「それしか出来ません」
〈まぁ、こっちだと
色々勝手が
違うだろうけど……〉
「その前に、敬語で
話すの止めない?」
〈あ、いやそれは……〉
「百五十年先の未来から
来た燐さんにしたら
皆年上でしょうけど、
今は此処に
居るんですから、
近藤さんと土方さんと
山南さん以外は
私も含めて皆年下ですよ」
〈そぉだった〉
「ぁはは、忘れてたました」
未だに敬語の燐。
「燐って幾つ?」
「呉服屋のお華さんと
同い年だそうですよ」
〈沖田さんに
先に言われちゃったけど
まぁいっか〉
「燐の方が年上だな」
と言ったのは意外にも
近藤だった。
「あれ?武田さんも
年下でしたっけ?」
〈武田さんの年は
よく覚えてないんだよね〉
「そぉだ」
武田本人が答えた
「ということで
三人以外には
敬語なしっていうことで」
沖田はマイペースである。
「……分かった」
腑に落ちない感じだが
沖田は一度言い出したら
聞かないだろうと思い、
承諾することにしたようだ。
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