91人が本棚に入れています
本棚に追加
/168ページ
「今行くよ」
これもイノベの不調が原因なのかはわからないが、なんだか腹正しい。
僕が部屋から出ようとしても、イノベはドアの前から動かない。何かをジッと見ているのか、それともやはり故障気味なのか。
一応イノベの視線の先を目で追ってみたら、そこには本棚があった。
「イノベ、何をしているんだ。」
「 」
まさかの無反応。
もういい。きっと壊れかけなんだ。
そのままイノベを無視し、僕は居間へと足を運んだ。
そんなことよりもこれからどうするかだ。
下手なことをすればすぐに礼に見つかって連れて行かれるだろう。
それに燕を危険な目に晒す訳にはいかない。
とりあえず
最初は自分一人で行動しよう。
そう決心した。
最初のコメントを投稿しよう!