2020.01.11. カニは結局美味いの話

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2020.01.11. カニは結局美味いの話

ページコメントも通知が届くようになったみたいですね、やっと( --)゛ これで、 「なんかペコメの数が増えてるけど、どの作品に来てんのかなぁ、めんどくさい……とか言っちゃ駄目だっ、大切な読み手様からのお言葉なんだからちゃんと探してお答えしないとっ」 などと全作品を一つずつ回って探し出す謎の手間がかからなくなるのですね( --)゛ まぁそれはともかく、鍋の季節ですしカニの話でもしましょうか。 急だな(笑 代表的なカニと言えばタラバガニとズワイガニですが、タラバガニはヤドカリの仲間であり足の数はハサミも入れて八本、一方ズワイガニはクモガニの仲間で足の数はハサミも入れて十本で、実は別の種族であるという、これはまぁまぁメジャーな話。 ちなみにこの「クモガニ」という名前のせいで「ズワイガニはクモの仲間だ」という誤解をなされている方もいるようですが、クモガニは節足動物門甲殻綱十脚目クモガニ科に属するカニであり、クモは節足動物門鋏角亜門クモガタ綱クモ目に属する動物の総称なので、同じ節足動物ですが別の種です。 さて、タラバとズワイはどちらも高級品だし食材としてメジャーなので今さらその外観についていちゃもんを付ける人は少数派でしょうが、冷静に見るとまぁまぁ気持ち悪いですよね(笑 腹の変な開閉自在みたいなのとか、ズワイガニの背中に付いた謎の粒々が実はカニビルという魚類の体液をすする海水棲のヒルの卵だったりとか。 まぁそんなもんの足をもぎ落として甲羅を剥いで身にむしゃぶりつき、脊椎動物で言う所の肝臓と膵臓みたいな器官である中腸腺をカニミソとか言って喜んですすってる我々に何が言えたものでもありませんが(笑 これほどまでに人間に愛されているカニ、絶滅しないのかと思うが、何しろ一度に六万以上の卵を産むし少なくとも日本では決まったサイズ以下のカニは獲らないので、意外と大丈夫らしいです、すごいです( --)゛ しかしそれでも、成長すれば容赦なく水揚げされ、前述のような食事法に加えて、煮たり焼いたり蒸したり身をこそぎ落として缶詰に入れたりもされてしまうため、タラバもズワイも寿命は二十年程度と言われておりますが、捕獲可能なサイズに達する十歳ぐらいまでは守られていても、それ以上の年齢のカニは容赦なく獲捕されまくってしまうので極端に数が少なく、自然な状態の平均寿命に比べると現在はかなりの短命化が進んでいることでしょう。 となると、年末にウチに届いたこのズワイ野郎は何歳なのでしょうか( --)っミ□ミ 深海での十年余りの半生を終え、そろそろ引退してゆっくり老後を満喫しようとしていたところでまさかこんなことになるとは、思ってもみなかったことでしょうにね( --)嗚呼…… ……美味いなコレ( --)゛ こんなに美味いんじゃお前、食われるために生まれてきたと思われてもしょうがないよコレ( --)゛ そりゃこんなに美味ければ、そりゃ人間たちも命懸けの船で漁に出たりもするんだわ( --)゛ いやー、来年もよろしく頼むよ、ほんと( --)゛ でもできれば殻を全部むいた状態で届けて欲しいなぁ、めんどくさ……とか言っちゃ駄目だよっ、せっかく来てくれたんだからねっ、限りある自然を大切にねっ( --)ノノ ……っていう話だっけ?(笑 でもカニって足とか失っても再生するから、たまに自分でも、 「うわぁー、我ながら美味いなコレ、こんなに美味いんじゃ、食われるために生まれてきたと思われてもしょうがないよコレ」 とか言いながら一本ぐらいかじってるかも知れませんけどね(笑
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