2020.03.10. キャラとか顔の話

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2020.03.10. キャラとか顔の話

キャラの外見や性格を考える時、私の場合「名前」が決まると全てが決まる。 そのキャラに相応しい、そのキャラの全てを示す、完全に合致した文字列記号が必ず存在する。 どんなキャラなのか色々書いているうちに名前が決まり、また名前も無く完全なキャラを想像するのは難しい。 日常、私は人の顔をあまり見ていないし覚えようとも思っていない。 男女に関わらずモデルや俳優やアイドルなどは、髪型やメイクが変わればわからなくなるため、せいぜい二十人ぐらいを使いまわしてるだけなんじゃないかと訝しむほどだ。 彼らが変装無しで自分の目の前に立っても気付かない、というか見もしないだろう。 しかし不思議なことに芸人だと区別がつくので、興味があれば一応は記憶されるらしい。 日常でも興味が無くとも何度も遭遇しているうちにいつの間にか覚えていることがあり、自分で驚く。 ならば、人の顔というものを、私はどうやって認識・区別して記憶しているのだろう。 人の顔の絵を描いている人たちはその答を持っていると思うのだが、確かに人の顔というのは何十億いても完全に同じものは存在しないわけで、各パーツごとの微妙な違いの組み合わせで少しずつ異なるはずだ。 たとえ双子であっても見慣れれば区別はつく。 実際には顔のみでは無く全体の雰囲気や性格や言動の差異なども加味して区別しているわけだが、私のように人の顔の絵など描けない物書きは、人の顔を文字列で再現するしか無いため、完全に顔しか情報が無い状況、そういうシーンが出てきた時、人の顔をどう文字列に置き換えて、双子の顔の僅かな差異をどう文字列で示すのか、悩みどころではある。 文字のみの表現には読み手に想像させる余地や、一枚の絵として仕上げなければならないことを一行・一単語で端的に示すという能力もあるが、絵が描けるやつはいいよな、描けばそれが一瞬で誰にでもわかる視覚情報になるのだから、などともよく思う。 とは言えいずれにしろ、数人程度ならまだしも百人二百人と出てくると、もはやいちいち書いていられないし細かく考えてもいないのは同じか。 台詞一言ぐらいのちょいキャラなどは、きっと読み手によって全然違う顔の人をイメージしているのだろう。 しかしそのキャラだって外見も人格も備わってそいつの人生がある中でそこにいるはずで、できれば全員ちゃんとパーソナリティの全てを決めてやりたいと思っているのだが、なかなか難しい( --)。o
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