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千尋は紅顔の美少女でナルシスト。特技は絵を描く事。そんな特色を持った彼女が高校3年の時に思いついたのが自分の胸から上の裸婦画を描き、自分の美しさを永遠に常磐に残すということだった。それはルックスと技量のみならず豊満で端正な乳房にも自信を持っているからであった。
デジカメで撮った上半身裸の画像をパソコンに取り込み、プリンターでA4 サイズの写真にしてそれを見ながら女性ホルモン溢れる繊細な筆致で精根込めてデッサンして行き、油彩を施して行った。それは命が吹き込まれるように生命感と共に不思議な力を宿して行き、そうしてタブローとなった。
「一生ものの賞玩品だわ!世紀の大傑作ね!」
それは強ち誇大妄想的な大袈裟な形容とは言えず素晴らしい部類の作品に違いなく言葉通り千尋は自分の出来に大満足した。
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