むかしむかし

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むかしむかし

昔々あるところに、見目麗しい貴族の青年がいました。 きらめく金の髪、晴天のように澄み渡った青い瞳。整った目鼻立ち。ぱっちりとした二重。すらりとした高身長。 こんな美青年を、身分の同じ貴族はもちろん市井の女性も放っておきません。 毎日のように大勢に言い寄られ、しかし青年は誰とも付き合うことはありませんでした。 なぜなら彼は、ヒト以外の動物にしか性的興奮を覚えることができなかったのです。
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