【 第一話: ジャンキーを一掃せよ! 】

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【 第一話: ジャンキーを一掃せよ! 】

『カシャ……』 「今日も、綺麗な夕日が見られそうだな……」  俺が、あの夕日で有名な刑事ドラマのように、捜査一課の窓から、ブラインドを人差し指で摘んで少しだけ下ろし、外の太陽を眺めていると、突然電話がなったんだ。 『リリリリリリリリン……』 『ガチャ』 「はい、捜査一課! えっ!? 『(麻薬中毒者)』たちが!? 分りました! すぐに現場へ向かいます!!」 「どうした!?」 「平波警部(ペッパーけいぶ)! この近くの住宅街で、ジャンキーたちが多数目撃されたとのタレコミ情報がありました!!」 「何っ!? 『ジャンキー』だと!? よし!! やつらを一人残らず、一掃するぞ!!」 「はい!!」  俺は、捜査一課の『平波 解(ひらなみ かい)』。  もうこの仕事をして30年にもなる、いわゆるベテラン刑事だ。  署では、俺のことを皆、『平波警部(ペッパーけいぶ)』と呼ぶ。  そして、俺の相棒の名は、『新間 井手可(しんま いでか)』。  まだ、駆け出しの若造だが、非常に頭が切れる、俺の良き仕事の『相棒』だ。  そんな俺たちの前に、ゴミクズのような『ジャンキー』たちが突然現れたんだ。  街の景観を守るため、そいつらを一網打尽にし、一斉にお掃除する必要がある。  俺たちは、急いで車で現場へと向かった。 『キーッ!』 『バタン!』 「平波警部、ここです」 「んん、ここは随分年季の入ったアパートだな……」 「はい、かなり古いアパートのようですね」 「ああ。新間、まずはこのアパートの大家に事情を聞くぞ」 「はい!」
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