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「……この部屋のどこが綺麗になったの?私の目が悪いのかしら。朝と全く変わってないように見えるわよ」
「何言ってるのお母さん!ほらこんなに綺麗になったでしょ!」
私はゲーム画面を指差す。そこには綺麗に整えられた一室が表示されている。
「これ、このゲーム内の私の部屋なんだよ。アイテムが多くて散らかっていたのをここまで片付けたんだから!私の部屋を片付けたんだからちゃんとお年玉ちょうだい」
「何バカなこと言ってるの!この部屋を綺麗にしないと本当にお年玉無しにするわよ!」
鬼のような形相になった母に私の秘策は退けられてしまった。それからは半泣きになりながら掃除を行った。
なんとか許してもらい、お年玉をもらえたのは1月3日のことだった。
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