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メッセージ
✻Keiichiro✻
眠れなくて、腕を頭の下で組んで寝転び
静かな暗い部屋の天井を見てた。
世の中には
説明出来ない不思議な出来事がたくさんある。
オレ自身、そういう事があって良いと思ってる。
オレと嫁さんしか知らない
和輝の存在を知ったあの日
どれだけ嬉しかったか……忘れやしない。
あの日、帰って来てすぐに嫁さんがいつもと違う事には、なんとなく気付いてた。
隠したって、自分が想う人の感情ってなんとなく伝わるから。
一緒に食べたチーズケーキの、甘酸っぱいブルーベリーの味も覚えてる。
あの時の嫁さんの幸せそうな顔が浮かぶ。
そしてその顔が
そんな夢を見たと泣いた遥とかぶる。
良く似てる二人。
いつだって和輝やオレを優先して、自分の事は後回しにする所も
あのミホちゃんに対しても
嫁さんも、遥も
オレの知らないとこで色々嫌な事を言われたはずなのに、決してミホちゃんを悪く言う事は無くて。
二人共、自分の感情だけで人を傷つけるような言葉は決して言わないとこもそっくりで。
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