行き先は

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行き先は

またおいで、と 店長さんと奥さんに見送られてお店を出た後 車を停めたコインパーキングへ。 圭一郎さんが車のロックを解除すると、自然とその手が後部座席のスライドドアを開けた。 そこには、和輝くんの為のチャイルドシートがあって 「……あ、そっか。おらんのやった」 笑ってドアを閉める。 こんなふうに圭一郎さんの中にはいつだって和輝くんがいて、それが当たり前で。 今日一日と、次にやって来る一週間 和輝くんがいない時間。 私はどれだけこの人の支えになれるんだろう、と考えてしまう。
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