異世界転移に夢を持っていた俺の気持ちを返せ

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異世界転移に夢を持っていた俺の気持ちを返せ

「な………なな……なんじゃここーーーー!!!!!!!」  そう叫んだのは俺、神田楓純(かんだかおる)。  今俺の服装は水色のパーカーにダメージジーンズ、靴は普通のランニングシューズという姿だ。  髪型は普通に黒色の短髪で、特に目立ったものは存在しない平凡男性だ。  そして俺は、何故か周りが草原で緑一色のところに立っていた。  青空が広がり、普段なら気持ちがよく昼寝に最適なのだがそうも言ってられない。  俺がなぜこんなところに立ち尽くしているのか。  困惑のあまり、俺は独り言を呟いてしまっていた。 「なんで俺は今……音楽室にいたはずじゃ……。それに、なんで青空が広がってんだよ。まだ夜のはずだろうが!!」  空を見上げ、叫びまくる。  そう、俺は今学校内を騒がしている七不思議の1つ。 〈音楽室の振時計〉  について本当かどうかを試したのだ。
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