もし○○だったら ①

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?「ね〜シュヴァんとこの族長さん、あんたって強いの?それとも身体の具合がいいのかな〜?」 ……ん〜強いかどうかはちゃんと戦ったことないからわかんないんだよなぁ……身体の具合……?至って健康なんだけど、風邪引いてるように見えるかな?それより、誰? 急に出てきた黒ローブを被った男が柚樹を覗き込みながら聞いてきたが柚樹は最後の意味がわからず首を傾げるだけだった。そして、言い合いをしていた組はそれを聞いた瞬間ピタリと止み殺気立って男を睨みつけた。 ?「なんか皆さん殺気立ってますねぇ……なんででしょうか?まぁ、それより族長さん!どうなんです?強いんですか?具合いいんですか?」ニコニコ 『メンド……そんなこと聞いてくる人に心当たりあるんだけど、あーくん。違う?』 ?「!もしやくーちゃん!?会いたかったよ僕の姫!ようやく見つけた……もう離さない、さぁ一緒に帰ろう?」 あーくんこと渉夢(アユム)は柚樹だと知るや否や素早く大雅の腕から攫い横抱きにすると、柚樹のおでこや頬にキスの雨を降らした。 いつもの事だけど、会わない間にまたスキンシップが激しくなってきたような?まぁ、害はないからいいけど……それよりなんでこんなとこにいるんだろ?今まで海外にいたのに……ん〜? 柚樹が思考しだし反応が無くなったと分かると渉夢はその場にいるヤツらに笑みを絶やさず(目は笑ってない)言い放った。 渉「くーちゃんになんもしてないよね〜?まぁしてたら殺すけどさ?でも君たちには感謝するよ。僕の可愛くて愛しい姫を守っていてくれたんだから♪これからは話しかけないでね〜視界に入れるのもダメだよ?ニコッ」 大「……てめぇに指図される筋合いはねぇ、どんな関係か知らねぇが今すぐクロを返せ」 拓「そうだそうだ!お前のために守ってたんじゃねぇし、俺らは殺されるほど弱くねぇよ!」 タ「そうだぞ!それにお前の姫じゃなくて俺の恋人なんだぞ!返せよ!!!」 など、幹部たちは怒りをあらわにしながら口々に文句を言った。しかし渉夢はそんなことは気にせず未だに思考を飛ばしている柚樹を愛おしそうに眺めていた。
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