俺の未来は異世界生活の後に

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俺の未来は異世界生活の後に

アルスタシアの大地。 人間に限らず、様々な種族が共存する剣と魔法の世界……! 進藤明。 夢を追い、小さき頃からの夢である俳優への道…があった。 その夢の形は、彼の才能と共に現実味を帯び始めていた。 しかし、彼は弱かった。 自身の心の弱さに負け、流され、今ある楽ばかりを見続けた。 気付けば彼の年齢は、三十路に至る。 小さき頃からの夢は色褪せ、過去の栄光と化し、三十路になった彼は、現実という高い壁にぶち当たり…現状を知る。 彼は孤独だった。 今ある楽ばかりを見続けていた結果、彼のことを本気で心配する者は近くにはいなかった。 胸を張り、誰かと会うこと、話すこと、心を通わせること…それを避けるように生きるようになってしまった…気付けば悪態ばかりを呟く、ツマラナイ大人に彼はなっていたのだ…。 そんな彼でも…遠くに住む友人、家族はいた…。 そんな友人の誘い、家族の支えがきっかけとなり…胸を張り、後ろめたい気持ちがなく堂々と、堂々と誰にでも会いに行ける人間になろうと決意する。 彼は一度は諦めてしまった夢を、再び追う事にしたのだ……。 人として、夢追い人として、彼は真っ当に生きていこうとその日、誓ったのだ……。 だが、彼は死ぬ運命にあった…。 その日は、そう遠くない事を…彼は知らない。 ある出会いが訪れるまでは…………! 進藤明は、シドーとして…ある出会いを経て…現在(いま)この世界で生きている。 剣と魔法の世界…アルスタシア。 彼は、冒険者として…プルーム共和国の一員として…今を生きる。 懸命に、死が近くにあるその世界で…彼は、生きている。 夢を追う事を諦めず、元いた世界へと戻る事を忘れず…今も、その世界で彼は生き続けている……。
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