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ただ、昨日の痴態が恥ずかしかっただけです・・・なんて言える訳もなくて、また黙ってしまった僕を直人はじっと見た。 「・・・オレたちは言葉が足りないんだろ?言ってくれないと分からない。また勝手にユウの頭の中とは違うことを考えちゃうぞ?」 昨日僕が言ったことを直人に言われ、また誤解しあって離れるのは嫌だと、正直に打ち明けた。 すごく恥ずかしくて、結構話すのに勇気がいったのに、直人は最初きょとんとして、次に大笑いをした。 「お前・・・そんなこと考えてたのか・・・」 笑いが収まらない様子の直人に、僕はちょっとムッとする。 「あんなスケベオヤジたちとユウは全然違うから。大体、ユウがエッチになるのはオレの前だけだろ?」 その言葉に僕は直人を見た。 「オレの前でだけユウは乱れるんだよ。オレがそういう風にしたんだから」 直人は僕に覆い被さるようにしておでこにキスをした。 それだけで、体温が上がる。 「なんにも知らないユウの体を開いて、気持ちいいことを教えたのはオレだ。何度も抱いてオレを教えこんだんだ。だからオレを見るだけで体が反応するんだよ。それに二日と空けずオレに抱かれてたんだから、体が疼くのはあたりまえだ」 そう言って小さいキスを繰り返す直人に、胸がドキドキして息が上がる。 「オレなしじゃ居られないようにしたんだ。言ったろ?体で縛って逃げられないようにしたって」 その言葉に自虐的な色が見えて、僕は自分から伸び上がって唇を重ねた。 「それだけじゃない。僕がナオを好きだからだよ」 体だけじゃない。心も直人を求めてる。 僕達はやっぱり言葉が足りない。 これからたっぷり時間があるのだから、お互いに少しずつ自分のことを話していけばいい。 いっぱいいっぱい話をしよう。もう決して離れないように・・・。 「ナオ・・・大好き」 直人の目を見てそういうと、少し険しかった眼差しがふわりと緩んだ。 「オレもユウを愛してる」 僕達はお互いに視線を絡めながら、キスをした。 了
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