考えるシャツ

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 私はただ賢人さんに3日おきに着られるシャツだ。  もし彼に彼女ができても、黙って着られ、見守ることしかできないシャツだ。  彼の健やかなるときも病めるときも、ただ黙ってそれを見届けよう。  ボロボロになって捨てられるその日まで、彼の側にいたいと願うから。
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