秘密のアルバム

「あのシークレットアプリはどこに？」

アプリをまとめたフォルダーを開けて探してみる。

　3年前のあの日以来、アプリを開ける事を止めてしまった。それでもアプリを削除する事が出来なくて遥香は隠してしまったのだ。

「あった……」

　見つけてしまうと、開けてみたくなる心情は抑えられない。でも共有していたから、拓海が写真を削除している可能性もある。そう思うと怖くて見る事が出来ない。

　胸がドクドクと激しく波打つ。息をするのが苦しい。

　このまま見ないでアプリを削除した方がいいのかもしれない。テーブルに顔を伏せて悩んでいるうちに手元からスマホがこぼれた。